日本をはじめ、いよいよ世界中で発売された「iPhone5」! ソフトバンク(以下SB)にしようかauにしようか、それとも……と皆さんお悩みのことでしょう。実は私もそのひとり! しかし、注目されていたauの「テザリング機能」はSBでも使えることが決定しまして、SBユーザーならばそのまま機種変更という人がほとんどかと思われます。

なんてったって、いまSBのテザリングに申し込んだら、2年間はテザリング料金がタダ! しかも今使っているiPhone4SやiPhone4は、「下取りプログラム」で買い取ってくれるというではありませんか。iPhone5に機種変したら、どうせ昔のiPhoneなんて使わない。サクッと下取っておくんなまし! ……と思っていたのですが、ソフトバンクショップの店員さんの説明により、思わぬ落とし穴が判明しました。

それは、たとえ下取ってくれなかったとしても、下取りに出した自分のiPhoneは返却されないということです。以下に詳しく説明します。


新宿にあるソフトバンクショップのスタッフさんの話、ならびにソフトバンクの「下取りプログラム」の資料によると、iPhoneの下取りサービスは店頭で行われるのではなく、郵送にて受け付けるとのこと。書類とともに自分のiPhoneをソフトバンクの特定の場所に郵送する。届いたiPhoneをソフトバンクがチェックして、下取りが成立する――というシステムだそうです。

で!

気をつけるべき点がひとつあります。たとえば「実は水に濡れちゃったことがある」とか、「液晶画面が割れている」など、大きな損傷がある場合は下取り不可能だということ。そして、「下取りしたiPhoneの返却はできません」という規約があること。下取りが可能かどうかを判断するのは、下取りサービスのスタッフの判断によるということ。

つまりです。

実は過去に水没したことがあるけど見事に復活して電源もつくし実働する。でも実は、電源コネクタ付近にある「水没マーカー」が赤くなっていたりして、下取りサービスのスタッフが「下取り不可」と判断したら……値引きサービスが受けられないばかりか、実働するiPhoneすら返ってこないといいます。

私が「えええっ!? それはつまり、もしダメならお金……というか割引サービスも得られないうえにiPhoneも返ってこないということですか?」と聞くと、SBショップのスタッフさんも「はい、返って来ません! よって、よくご検討になってから申し込んだほうがよいかと……」とおっしゃっていました。ちなみに「下取りOK!」となったら、翌月ぶんから割引サービスが開始されるそうです。

実働はするけど液晶部分が割れているiPhoneなどを下取りサービスに送っても結果は同じ。下取りサービスのスタッフが「下取り不可」と判断したら……値引きサービスが受けられないばかりか、実働するiPhoneすら返ってこないわけです。下取りできるかどうかを判断するのは下取りサービスのスタッフ。そして、下取りしてくれるかどうかを見極めるのはユーザーなのです。

私のiPhone4Sは実働もするし水没もしていない。液晶も割れていないし、キズもそんなに付いていない。ということでSBスタッフさんに「これなら大丈夫ですよね?」と聞いてみても、「判断するのは下取りサービスのスタッフなので、100%大丈夫とは私からは申し上げられません」とのお返事が……。こ、怖くなってきたんだけど! 一か八かの賭けみたいじゃないですか!

ちなみに、「iPhone4Sなら1万2000円」、「iPhone4なら8000円」という下取り価格をよく目にしますが、実は容量によって下取り価格も変わってきます。詳しくは以下のとおり。

【下取り価格表】

iPhone4S(64GB)→2万円
iPhone4S(32GB)→1万8000円
iPhone4S(16GB)→1万6000円
iPhone4(32GB)→1万2000円
iPhone4(16GB)→1万円
iPhone4(8GB)→8000円
iPhone3GS→5000円
iPhone3G→4000円

おお、そうでした。つい先日、ソフトバンク社長の孫正義氏がTwitterで「やりましょう。下取り価格上げ。 」と発言した後に、買取価格も大幅アップされたのでした。さあ、あなたならどうしますか? 下取りに出す? それともコレクションにする? それともオークションで売ったりしちゃう? 決断するのは、あなたです。

(写真、文=長州ちなみ

【追記】2012年9月23日0:50

ソフトバンク「スマホ下取りプログラム」の『注意事項』が9月22日ごろに変更されたもようです。ちなみに9月21日バージョンでは

■下取り申し込み後のキャンセルおよび対象機種の返還を請求することはできません。
■新規契約/機種変更がキャンセルされた場合、または、本プログラムの適用条件を満たさず割引が適用されない場合でも送付された対象機種は返却されません 。

と書いてありました。
しかし、今現在閲覧できる変更後の『注意事項』では……

■新規契約/機種変更がキャンセルされた場合、対象機種は返却されません。
■下取りを申し込んだ端末が本プログラムの適用条件を満たさず割引が適用されない場合、お預かりした端末を申し込み時にご記入頂いた住所へ返送いたします。

となっております。つまり、下取り不可でも返却してもらえることになったもようです。なんとまさかの180度方向転換! やったー! これで安心して下取りに出せますね! でも、またコロコロと規約が変わる可能性もありますので油断は禁物。下取りに出す? それとも……? 決断するのは、あなたです。

(文=長州ちなみ

参照元:ソフトバンク「スマホ下取りプログラム」、9月21日時点での注意事項が掲載されているPDFファイル