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浴衣を着て呑みに出かけた翌朝。記者の太ももには、どす黒い青アザがたくさんできていました。押さえると、内出血だからもちろん痛い。

「昨晩は、酔って転んだ覚えも、暴れた覚えもないんだけど、どうして打ち身ができているんだろう?」不思議な気持ちで1日を過ごして、さらに翌朝。

打ち身の青アザの真ん中が、蚊に刺されたみたいにプツンと赤くなりました。「ほほう、流れている血を吸うより、内出血で溜まっている血を吸うほうが効率がいいんだなぁ、蚊も頭がいいな、あなどれない」と感心しておりましたが、そんなアホな。

しばらくすると、叫びたいくらいの強烈なかゆみが襲ってきて、パンパンに腫れてきた! これは絶対に普通の蚊じゃない! 何かのアレルギー? それともダニ? ムカデ? あわてて病院に駆け込んだところ、犯人が判明。

なんと『ブヨ』だったのです。本日は、ブヨの生態と予防法をご紹介。 みなさん、『ブヨ』はほんとに怖いよ、かゆいよ、痕にのこるよ! 野外では絶対に気をつけて!

■ 飲み薬が処方されるほどの強烈なかゆみが襲う!

病院で症状を説明したところ、菅野美穂似のクールな女医さんが「あー、それはブヨだね」と一言。打ち身と虫刺されは別だと思っていたのですが、ブヨに噛まれたときは「先に内出血ができて、そのあとかゆくなる」というパターンもあるのだとか。女医さんも、学生時代に野外で目の近くを噛まれたんだって。突然、殴られたような青アザができて、翌日パンパンに腫れてかゆくなったのだそうです。

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このブヨのかゆさ、今まで生きてきた三十数年間でダントツです。ホントに我慢なりません。自転車の運転にも支障が出るレベル。資格試験や就職の面接が控えていたら、確実に落ちます。もうね、何にも集中できない。すごく強い塗り薬と、飲み薬が2種類、5日分も処方されました。

■ ブヨはどこにいるの? 噛まれたらどうなるの?

ブヨは、水辺に生息しています。それも、きれいな水があるところ。渓流釣りやキャンプ、野外フェスなど、夏のアウトドア時は危ない! 記者はたしか、噴水の近くを通った記憶が。

そして、刺すのではなく「皮膚を嚙みちぎる」ので、その瞬間に痛みを感じることもあるんだとか。噛まれたところが赤くプツンと硬くなって、その周りが真っ赤に腫れあがるのが普通ですが、今回のように内出血ができてそのあと腫れあがるパターンもあるのだそう。

虫に噛まれてアザができるなんて、前代未聞ですよ。

■ どうすれば避けられる?

まずは、肌を露出させないこと! ブヨは低いところにいるので、特に脚は隠しておきましょう。今回、記者は浴衣を着ていたので、下半身がほぼ無防備だったわけなんですね。

蚊専用の虫除けスプレーは、ブヨには効かないこともあるそうです。奴らに効果的なのは、ミントなんだそうな。

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そこでおすすめしたいのが、薬局で売っているハッカ油です。これを使ってミントスプレーを作っちゃいましょう。

【ミントスプレーの作り方】
・ハッカ油 5ml
・消毒用エタノール 25ml
・水(気になる方は精製水でも) 200ml

1 スプレー容器に消毒用エタノールとハッカ油を入れて、ブンブン振りましょう。
2 水を入れてブンブン振る。(ハッカ油をそのまま水にたらしても、混ざりません。なんたって、水と油ですからね)

これだけ! カンタンでしょ?

記者はね、あのかゆみをもう一度体験するのは、絶対に、絶対にイヤであります! ということで、ミントスプレーも使いますが、靴下、靴、ズボンやスカートの裾に直にハッカ油を塗りこんでいます。油なので染みになりやすいです。わからないところに塗りましょう。

外出するときは全身から歯磨き粉みたいなニオイがするけど、それでもいいです! ブヨに噛まれるのは二度とゴメンだよー!

撮影・ 執筆=綾部 綾 (c)Pouch