すりキズや切りキズ、鼻血、虫さされ。どれも日々の暮らしで起こりがちなアクシデントなので “適切な応急処置” を知っておきたいものです。

昔は「キズができたら乾かしてかさぶたにする」「鼻血が出たら上を向く」「蚊に刺されたらを爪で×印をつける」といった対処法がメジャーでしたが……今の新常識とは全く違うのだそう!

本日2022年5月5日は「キズケアの日」。この機会に応急処置をアップデートしちゃいましょ♪

【ほとんどのキズに消毒は不要!?】

参考にしたのはジョンソン・エンド・ジョンソンが公開した「応急処置の新常識」。先に挙げた3つの事例に加えて、あかぎれ、靴擦れ、打撲、やけど、ねん挫、熱中症、つきゆびにまつわる、新旧の応急処置を一覧表にしています。

たとえば、すりキズ・切りキズができた場合、昔は「消毒してガーゼを貼る」もしくは「何も貼らずにキズを乾燥させかさぶたを作って治す」のが一般的でした。

しかし今の新常識はというと「ほとんどのキズの場合消毒は不要」「乾かすのではなく湿らせる」とのこと! 驚くことに真逆! 消毒は体液の働きを弱め、逆に治りを遅くするため、キズを水道水で洗ったあと、早くきれいに治せる「湿潤療法(モイストヒーリング)タイプの絆創膏」を貼ることが鉄則なんですって。

【昔と今までは「真逆」】

鼻血が出た場合の対処法も昔と今では真逆。昔は鼻にティッシュを詰めて上を向き、頭の後ろを叩くか、鼻の上の骨の硬いところを押さえたものですが……今の新常識は「小鼻をつまみ座って下を向き、目と目の間のおでこを冷やす」。

上を向くと血が気道を塞ぐリスクがある(!)ため下を向くのが正解。横になるときも顔は下向きにすると良いそうで、この方法を実践すれば5分ほどで鼻血が止まるといいます。

蚊に刺されたときは、昔のように「爪でバツ印をつける」のではなく「触らない」のが鉄則。むやみに触ると化膿の恐れがあるので、石鹸などを使用して洗い流した上で刺された部分を冷やしましょう。

なお、昔は「ハチに刺されたら尿をかける」という対処法がよく聞かれましたが、アンモニアでハチの毒は中和できないそうです!

【覚えておきたい新常識!】

そのほかの「新常識」は次のとおり。

あかぎれ:キズと同様に対処。
靴擦れ:我慢せず早急に処置。「湿潤療法タイプの絆創膏」がオススメ。
打撲:スプレーでは冷却不足、氷でしっかり冷やすこと!
やけど:すぐに流水で冷やす(冷やす時間は20分が目安)。
ねん挫:氷でしっかりアイシング+添え木などで固定。
熱中症:何よりも予防が大切。こまめに水分補給、全身を冷やすことを心がける。
つきゆび:触らず、洗面器などに氷水をいれ、直接指を入れて冷やす。引っ張らない(※そういった治療もあるが個人でやるのは危険)。

レジャーシーズンはこうした事例が起きやすいもの。いつか起きるかもしれない「もしも」のために頭に入れておくといいかもしれません。

参照元:プレスリリース
執筆:田端あんじ
Photo:(c)Pouch