年末年始は、お餅をたべる機会が多く、高齢者がお餅を喉につまらせる事故が多発します。

救急救命は一刻を争うので、事前にやり方を知っておくことが大事!

いざというときのために応急処置の方法を知っておきたいところです。

日本赤十字社が、フェイスブックとツイッターに「救急車が到着するまでに行うべき手当て」を公開しているので、一緒にみていきましょう!

【窒息のサインを見逃さないこと!】

まずは気づくことが大切! 親指と人差し指で、のどをつかむ仕草は、「窒息のサイン」と呼ばれています。

救急車を呼んだ上で、これから紹介する2つの手当てを、お餅が取れるまで数度ずつ繰り返して続けてください。

お餅をつまらせてしまった人いた場合、まずは強く咳をしてもらいます

それでも取れなかったら、行うべき手当ては2つ。

【その1:背中を強く叩く】

1つ目は、背中を叩く「背部叩打法(はいぶこうだほう)」です。

まずは餅をつまらせた人を前かがみで頭を低くさせて、自分は後ろに回って体を支えます。

続いて左右の肩甲骨の真ん中辺りを、手のひらの下側を使って、数回強く叩きましょう。

【その2:腹部を突き上げる】

2つ目の手当ては「腹部突き上げ法」。

後ろから抱くようなかたちでウエスト付近に手を回し、へそのすぐ上(みぞおちより下の位置)に握りこぶしを当てます。

もう一方の手で握りこぶしを上から握ったら、圧迫するよう、瞬間的に手前上方に突き上げましょう。

もしも呼びかけに応じることができなくなったら、直ちに心肺蘇生を実施しましょう。

【腹部突き上げ法の注意点】

なお、「腹部突き上げ法」を行う際には注意が必要。

妊婦および乳幼児の場合は「腹部突き上げ法」は行わず、「背部叩打法」で対処しましょう。

また、「腹部突き上げ法」を実施すると腹部の内臓を傷める可能性があるので、救急隊にその旨を伝えるか、すみやかに医師の診察を受けさせることが必要なようです。

より詳しいやり方については、日本医師会が公開している「気道異物除去の手順」が参考になります。

もしものときに慌てることのないようチェックしておきましょう。

参照元:facebookTwitter @JRCS_PR日本医師会
執筆:田端あんじ (c)Pouch