日本赤十字社がYouTubeに『ウイルスの次にやってくるもの』というタイトルの動画を投稿。

人から人へと広がっていく “ウイルスより恐ろしいかもしれないもの” 、またそれに対して “私たちができること” について、絵本アニメーションを通して語りかけています。

ウイルスよりも恐ろしいものって……さて、一体なんだと思います?

【恐ろしい「そいつ」とは何を指すのか】

日頃から手洗いを徹底すれば、ウイルス感染の確率はグンと下がります。

けれど、 ウイルスよりも恐ろしいかもしれない“そいつ” は、水では流れていってくれないから厄介。

お腹を空かせているのか、暗いニュースや間違った情報をどんどん食べて育っていって、人から人へと広まっていき……。

やがて「ウイルスが広まったのはあいつのせいだ!」などと攻撃しあうようになって、人を傷つけ分断を生みます。

ついには「もしも感染していたらどうする?」「あんなふうに言われたらどうする?」と自分の心を脅かすようになってしまいます。

【「そいつ」に支配される前にできること】

“そいつ” の名前は「恐怖」。動画は、「恐怖」がどんなふうに人々を追い詰め、混乱に陥れるかを、優しいイラストと声で伝えてくれているんです。

そして、そんな恐怖に飲み込まれる前に私たちができることを教えてくれています。それは、

・暗いニュースを見すぎず、不確かな情報を鵜呑みにしないで立ち止まる
・話を大げさにして怯えるのではなく、そのまま受け止める
・非難や差別の根っこにあるのは「過剰な防衛本能」だと気づく
・家族や友人と電話で話して笑ったり、いつもどおり食べて眠るようにする

といった行動です。

【「恐怖は誰の心にもあるもの」】

日本赤十字社は動画の最後で、「恐怖は誰の心にもあるもの。だから互いに励まし合い応援しあって、団結しよう」「正しく知って、正しく恐れよう」と呼びかけています。

体だけではなく、自分の心と社会を守れるよう、恐怖と正しく向き合っていきたいですね。

参照元:YouTube
執筆:田端あんじ (c)Pouch
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]