オーストリアが生んだ偉大なる作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
天才となにやらは紙一重、とはよく聞きますが、彼が書いたと思われるラブレターが「想像以上に酷すぎる」と、現在ツイッター上で話題になっているようです。
気になるその文面を見ることができるのは、ツイッターユーザー@HNMN825000さんが5月9日に投稿したツイート。記者(私)も早速読んでみたのですが……天才ですね、ある意味。でも近づきたくはない、遠くで眺めていたい、と説に願いたくなる感じ、とでもいいましょうか。
ではここで、その一部を抜粋してご紹介したいと思います。
「ごきげんいかが? どんな服を着ているの? お通じはまだいいかい? (途中省略)快く仲直りをしてくれない? さもないと、ぼくの名誉にかけて、バーンと一発やらかすぞ! どうせきみは笑っているな―万歳(ヴィクトリア)! 僕らのお尻を和平条約調印のしるしとしよう!」
お、お尻……? もうこの時点でわけがわかりません。では続きをどうぞ。
「そう、ぼくのあれは元気です。二週間後にはパリへ立つけど、きょうもひとクソたれておこう。もし、そちらのアウクスブルクの町から手紙をくれるつもりなら、ぼくが受け取れるように、早く書いてね。でないと、ひょっとしてぼくがもう立ったあとだと、受け取るのは手紙のかわりに一通のウンチ。ウンチだ!」
この後、ウンチウンチ、そしてウンチと、ウンチという言葉が怒涛のごとく続きます。小学生男子も顔負け、というくらいに、とにかくこの単語を連呼しまくっているのです。再度申し上げておきますが、コレ、ラブレターですからね?
ちなみに@HNMN825000さんのツイッターに寄せられたコメントの中に、「ウォルガン(モーツァルトのこと)はスキャトロジーといって下ネタとか排泄物をジョークのタネにするヘンな人でした」というつぶやきがあり、調べてみたところ、インターネット上にそれを裏付ける情報が。
モーツァルトにはベーズレという従妹がいたのだそうで、彼女宛てに送られた手紙の数々は、後世「ベーズレ書簡」として広く知られるところとなったのだとか。その内容は下半身の話題と「排泄物嗜好(スカトロジー)」に溢れ、この手紙を手に入れた19世紀のモーツァルト研究家のなかには、焼き捨ててしまおうと真剣に考えた人もいるほど、って……なるほど。まあ、焼き捨てたくなる気持ちもわかります、大いにね。
このような手紙を頻繁にやり取りしていたということは、おそらく、ふたりはつまり、そういったお付き合いをしていたのでしょう。でもまさか、後に多くの人々に晒されることになろうとは、ご本人たちはこのとき、思ってもみなかったに違いありません。
でもモーツァルトのことだから、さらされること自体を楽しんじゃいそう。そう思うのは、記者の考え過ぎかしら。
参考元:@HNMN825000
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼モーツァルト、「Leck mich im Arsch(僕のお尻を舐めてよ)」「Leck mich den Arsch recht schoen, fein sauber(僕のお尻を舐めてしっかりきれいに、このうえなく清潔にしてね)」なんて曲まで作曲していたらしいぉ……
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