スマートフォンの普及およびSNSの流行も手伝って、今や世に溢れまくっている「セルフィー」こと、「自撮り」写真。
インターネットに接続すればたちまち目に飛び込んでくる「セルフィー」ですが、その画質や角度は、だいたい皆、似たようなかんじ。
でもね、本日ご紹介するリトアニア出身のフォトアーティストIgnas Kutaviciusさんが手掛けた「セルフィー」は、従来のものとは一線を画したテイスト。なにせ彼、スマホでもデジカメでもなく、ピンホールカメラで「セルフィー」しちゃっているのですから!
【特製 “ヘッドマウント式” ピンホールカメラを使用!】
「写真を撮る」というアプローチを実験的に、ありとあらゆる方法で試みることが好きだという、Kutaviciusさん。そんな彼がただいま挑戦しているのが、特製のヘッドマウント式ピンホールカメラで行う「ピンホール セルフィー(Pinhole selfie)」です。
【写真の柔らかな風合い、それがピンホールカメラの良さ】
写真自体がボケたりすることはないけれどレンズでとらえた写真よりは不鮮明、そしてフィルムに光が到達するまでとても時間がかかる、それがピンホールカメラの大きな特徴。しかしながら、出来上がった作品は独特な柔らかさを持った、味のある風合いに。ここが、ピンホールカメラ最大の良さといえるでしょう。
【被写体の存在感が増すような気がする】
作品群「ピンホール セルフィー」を見ると、白黒画面、そして控えめな光が、目に心地よい印象。なにより被写体となった人々の顔、その存在感が、レンズで撮影されたものよりもクローズアップされているといいますか、とにかくそれぞれが「記憶に残る1枚」になっているんですよねぇ。
ヘッドマウント式なので、頭をホールドしているバンドや両脇にびよ~んと伸びた器具が異様に感じられてしまうのが、たまにキズではあるけど、ね。いや見方を変えれば、それもまた、味といえるかも!?
Kutaviciusさんの作品をもっと見たい、そんなあなたは下記ホームページをチェック。ピンホールカメラでしか出せないオリジナルな世界観を、あなたも今すぐ、体感してみて。
参照元:Ignas Kutavicius
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼古くも新しくも見える、不思議な魅力を持った作品です
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