シンデレラ-2
[公開直前☆最新シネマ批評・インタビュー編]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画のなかからおススメ作品の主演女優を直撃インタビューします。

今回インタビューしたのは、ディズニー女子が狂喜乱舞の映画『シンデレラ』でタイトルロールを演じた女優リリー・ジェームズです! 純情可憐なシンデレラにピッタリのリリー。初来日ですが空港には出迎えのファンが集まるほど、すでにスターのきらめきをまとったリリー・ジェームズに映画『シンデレラ』の裏話を聞いてきました。

【物語】

母を亡くし、エラ(リリー・ジェームズ)は、父との仲睦ましい生活をしていましたが、ある日、父が再婚。家に継母(ケイト・ブランシェット)と二人の娘がやってきます。やがて父も亡くなり、家は継母に牛耳られ、エラはシンデレラ(灰かぶり)と呼ばれ、使用人のように扱われます。そんなときキット(リチャード・マッデン)という男性と出会ったエラ。彼との楽しい時間が忘れられないエラは、彼がいるお城の舞踏会へ行こうとしますが、継母に阻止され……。

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【魔法はCGじゃない、本物!?】

シンデレラ役はリリー・ジェームズと聞いてすぐわかるのは海外ドラマファンでしょう。彼女はドラマ「ダウントン・アビー」に出演し、人気を博していたからです。でも一般的には認知度ゼロ。そんな彼女が世界中の女子が大好きなシンデレラ役に抜擢されたのですから、まさにサクセスストーリー! リリーも自分の幸運には驚いたそうです。

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「この役に決まったときは、うれしくて思わず叫んじゃったわ」と。と同時にプレッシャーもかなりあったそうですが、映画の出来栄えには大満足。

「好きなシーンは、フェアリー・ゴッドマザー(ヘレナ・ボナム=カーター)のシーン。ずっと継母にいじめられる撮影が続いていたから、ゴッドマザーとのシーンはとても新鮮でした。イキイキと演技ができたと思う。それにケネス(・ブラナー監督)の作り上げた世界が素敵で。魔法で変身ができてハッピーだったわ」

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確かにフェアリー・ゴッドマザーとのシーンはめくるめく魔法にうっとりでした。実はあのシーンの美術はCGではなく本物だったそうです。

「ダンテ・フェレッティが作り上げた美術が素晴らしいの。森、家、庭、すべてスタジオの作ったのよ。トカゲの男たちもいたし(笑)、そう、大きく膨らむカボチャも馬車もあったわ。でもあのシーンの撮影は、夜7時から朝5時までかかり、冬だったのとても寒くて……その点は辛かったですね」

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【エラの忍耐強さが欲しい】

ディズニー映画のヒロインを演じたリリーも幼いときからディズニー映画を見て、プリンセスにも憧れてきたそう。そこで好きなプリンセスを聞いてみました。

「すべて好きだけど……あえてあげるとしたら、まず『美女と野獣』のベル。向上心があるところが好き。もっと何かあるはずといつも考えているところがいいと思う。それから『リトル・マーメイド』のアリエル。父親の言う事を聞かずに海から出て人間の住む世界へ来たでしょう。父親の言うなりにならないところに反骨精神を感じるわ。もちろんシンデレラも好き。夢は叶うと信じさせてくれる、自由な精神が素晴らしいと思う」

そのシンデレラことエラとリリーに共通点はあるでしょうか?またエラの素敵なところは?

「彼女の魅力は忍耐力があり常に優雅なところです。自分の怒りを抑えている、あの忍耐力はすごいと思う。私にもエラのような優しさはあると思うんだけど、あまり忍耐強くはないかな。けっこう短気なところがあるし(笑)。彼女の忍耐強さ、見習いたいです」

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【ブルーのドレスは涙が出るほど感動!】

映画『シンデレラ』は衣装も魅力。衣装デザイナー界の大御所サンディ・パウエルが美しいドレスを次々と見せてくれます。特にシンデレラの象徴となるブルーのドレスにリリーは大感動したそうです。

「衣装合わせであのブルーのドレスを見たときは、感動して泣きそうになったの。衣装合わせまで私はシンデレラを演じられるのか、ちゃんと務まるのかと不安で仕方がなかったのだけど、あのドレスを着たら強いハートを得た気がしたのです。なんていうか……鎧を着たように強い気持ちになれたの」

あのブルーのドレスはリリーにシンデレラになれる魔法を本当にかけていたのですね。

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【人生を変えたシンデレラ体験】

映画『シンデレラ』に出演したことは、おそらく女優リリー・ジェームズにとって貴重な体験だったでしょう。彼女自身「この映画に関わった2年間は特別です」と語っています。

「10年後に振り返ったとき、泣いてしまいそう(笑)。映画『シンデレラ』は、私にチャンスを与えてくれたし、人生を変えてくれました。だってプロモーションで世界を回って、こうして日本に来て(自分の着ている服を見て)こんな素敵な洋服も着せてもらって、本当に特別な体験をさせてもらっていると思うわ」

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まさに映画界のシンデレラとなったリリー。ちなみに記者会見で「夕べは念願のお寿司を食べました」と言っていたリリーに好きな寿司ネタを聞いてみました。

「ツナが一番好き。あとサーモンも好きかな。そうそう日本酒も大好きです」

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来日スケジュールはびっしりで超多忙。この日の最後の取材だったのにもかかわらず、常に笑顔を絶やさず、楽しそうにインタビューに応えてくれた彼女、本当にいい人! この可愛さを全国の人々に知ってほしい。映画『シンデレラ』でリリー・ジェームズの可憐な魅力をしかと堪能しつつ、魔法にかけられてください。

取材執筆=斎藤香(C)Pouch

『シンデレラ』
2015年4月25日より、TOHOシネマズ日劇、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督:ケネス・ブラナー
出演:ケイト・ブランシェット、リリー・ジェームズ、リチャード・マッデン、ステラン・スカルスガルドほか
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