「男子入るべからず」。男女平等がうたわれる現代社会で男子禁制、女性専用の温泉旅館がオープンしたようです。その温泉旅館は北陸エリアの名湯といわれる1つ、石川・加賀温泉郷の片山津温泉にある『花・彩朝楽』。その評判はというと、今年4月のオープン以来、週末はほぼ予約で埋まるほどの人気ぶりとのことです。

『花・彩朝楽』は、西日本で温泉宿泊施設を持つ湯快リゾートが運営。実はもともと男女ともに泊まれる温泉旅館だったのを、施設や設備などが老朽化してきたためにリニューアルすることになり、そのリニューアルを機に女性専用旅館として再オープンしたとのこと。ちなみに女性専用温泉旅館、湯快リゾートの調べでは当時、西日本で初めての試みだったそうです。

まず気になるのが、女性オンリーの旅館ってうれしいものなのかどうか。実は、通常の温泉旅館などの宿泊施設だと、館内を浴衣で歩くにしてもどうしても男性の目が気になることも。そしてお風呂上がりの「すっぴん」を男性に見られたくない女性もいるはず。これらの悩みもすべて女性専用温泉旅館だと心配無用です。浴衣のまま気兼ねなく館内を歩けるだけでなく、温泉に入った後、さらにはエステをした後に堂々と「すっぴん」で過ごせるのもうれしいという女性利用者は実際、多いようです。

またお風呂は、実は以前からこの施設では大小1つずつしかなく、男女共用の時は交互に利用時間を分けていたものの、女性宿泊客からは「男性が入った後のお風呂に入りたくない」と不評だったとのこと。このお風呂の問題も女性専用になって解決し、合わせて4つのさまざまな風呂が楽しめるようになりました。

そして館内では、おしゃれな無料カラオケルーム、「リフレッシュエリア Hana」でのお得なエステやマッサージ(有料)、無料の卓球やマッサージ機なども利用可能。さらに、女性に優しい健康志向のバイキング料理、コラーゲンや地物の野菜を使用し、さらにデザートも豊富に用意しています。特に、それぞれの料理にはカロリーと塩分表示がつくなどの気配り、サービスは宿泊客から好評とのことです。

オープン時から、土日などの休前日は予約がすぐ埋まってしまうほどで、特に40代女性が多めながら学生グループも意外とよく訪れているそう。仲のいい女性ばかりで行く旅、温泉にエステにグルメも気兼ねなく楽しめそうですね。

Photo by 湯快リゾート