香港出身のスター、ジャッキー・チェン(57)が22日、「六本木ヒルズ」(東京・港区)で開催された第24回東京国際映画祭のオープニングセレモニーに登場。吹き替えを担当した女優の江角マキコ(44)と、タレントの中川翔子(26)さんといっしょに舞台あいさつを行いました。

「信じよう。映画の力。」をテーマに30日まで開催される同映画祭では、六本木ヒルズにある「けやき坂通り」に環境やエコロジーをアピールするグリーンカーペットが敷かれ、ハリウッドの大物俳優らが震災後始めて登場しました。

期間中の上映第1作となるのは、ジャッキーが監督・主演をした映画『1911』。「中国革命の父」といわれる孫文を演じ、1911年に起きた辛亥革命から100年、そしてジャッキー自身にとっても、映画出演100作目となる記念の作品です。

間近に見るスーパースターの姿に興奮に包まれる会場。ジャッキーは「みなさん、こんにちは」と日本語であいさつを述べました。

マイクを持った江角は、「45分くらい前に(ジャッキーに)初めてお会いして、もう、もう……」と言葉を詰まらせ、生で見るジャッキーへの感想を「すばらしいです。感動しました」と感極まっている様子。

一方、同じく胸がいっぱいらしい中川の口からは、江角さんとは対照的に早口の言葉が機関銃のように発せられました。そして数々の「しょこたん節」が炸裂したのです。

「同じ舞台に立ち、ジャッキーさんの吐いた息を隣で吸い込むことができて……」、「中川家の先祖代々の霊が、みんな全員で、『酔拳』の形を今やっているのが見えるほどに……」、「ジャッキー様が生きてきた証(あかし)がついに100本というすばらしい運命の瞬間を、私たちが今、こうして同じ瞬間に見ることができる、ほんとうに幸せの極みでございます……」などなど。

江角も中川も、本当に胸がいっぱいの様子。それは会場に詰めかけたファンも同じだったようです。ジャッキーが、「今回の東京国際映画祭は、震災後、初めての映画祭でしたので、どんなことがあっても来たいと思いました」の言葉が出ると、大拍手が沸き起こりました。

(取材、写真、文=竹内みちまろ

▼ 舞台挨拶をするジャッキー・チェンさん




▼けやき坂に設けられたグリーンカーペットを歩く中川翔子さん、ジャッキーさん、江角マキコさん