凜と空気が澄んだ冬の夜。背中を丸めながら家路を急ぐ人も多いのではないでしょうか。おーっ、寒い寒い!

記者が都心で用事を済ませ帰宅の途につく際、取引先の人が「すぐそこの公園のイルミネーションがきれいですよ」と教えてくれたので立ち寄ってみました。

やって来たのは、JR東京駅からまっ直ぐ皇居へ向かって歩き、お堀の橋を渡った先にある和田倉噴水公園。イルミネーションは、イベントなどではなく、常設なのだそうです。とはいえ、正直、最初はあまり期待をしていなかったのですが……暗い道を抜けると、びっくり!

3つの噴水が水しぶきを上げて空高く噴出しています。そして、ロマンチックに光で照らされて、滝のモニュメントが言葉も出ないほどに幻想的! 都心にいるのに、皇居の暗い森のほとりで別世界に来てしまったかのような、不思議な感覚に浸ることができます。


うっとりして眺めていると、足音が。滝の方を見ると、モニュメントの側でカップルが体を寄せ合っていました。なんて、ロマンチックなんでしょ。

あまりに綺麗なんで公園を管理する環境省にお話を伺ってみたところ、平成7年に噴水などが現在の形に整えられ、日没後に点灯するイルミネーションは今年9月までは節電らのために中止し、10月から再開したんだそうです。

こんな場所が、しかも都心にあったんだ、と嬉しくなっていたら、和田倉噴水公園の近くにある日比谷公園では、7色の噴水があると聞きました。こちらのイルミネーションは、午後9時までとのこと。行ってみたら、うわああ……本当に鮮やかです!

どちらの公園も、凍えそうな夜だったからでしょうか、とても静まりかえっていました。でも、そんな季節だからこそ恋人と体を寄せ合って、イルミネーションを眺めたいものですね!

みなさんの街は、光で飾られていますか?

(取材、写真、文=竹内みちまろ

▼和田倉噴水公園。しっとりとした大人の味わい。








▼日比谷公園。緑豊かで、四季折々の花が咲きます。