みなさん、空を飛んでみたいと思ったことはありませんか? または、木々の間をターザンのように飛び回ってみたいと思ったことは? もしくは、樹上生活をしてみたいと思ったことはないでしょうか。

もし、みなさんがこの3つのどれかを「やってみたい」と思ったことがあるなら、ぜひオススメの場所があります。それは、北軽井沢にある「ルオムの森」。ここなら、希望を叶えることができるのです。

ここで体験できる「スウィートグラスアドベンチャー」は、フランス生まれの森林アトラクション。ハーネス(命綱)を付けてターザンのように木々の間を異動したり、網の目状に張られたロープをよじ上ったり、木々の間に張られた2本のロープを渡ったりすることができます。

「よくあるアスレチックみたいなものね」と思った皆さん! イメージはたぶん合っていますが、その想像を10倍くらいに膨らませてもらってちょうどいいかも。

なんせ、ターザンのように滑り降りるロープはものすごい長さだし、何本もあるし、なんと最高の高度は地上12メートルもあるのです。考えられますか? 12メートルもあったら、5階建ての建物とほとんど同じ高さですよ!

しかも、そんな超高いところからターザン状態で滑り降りた上に、着地点が地面ではなく樹間に張られたネットだったりするハードルの高さ。

記者は自分で体験する前に地上からパトロールをしにいったのですが(単なるビビリ、とも言いますね)、記者の頭のはるか上を、ビュンビュンと人が飛びかっているのです。おそろし〜い! でもとっても楽しそう!!

記者は、徴兵制で陸軍の訓練を受けたという40代のフランス人男性と居合せたのですが、彼いわく、
「これ、軍隊の訓練でよくやったよ〜。軍隊はハーネスなしだよ。しかもそれぞれの行程で時間制限があるんだ!」
とのこと。このフランス生まれという「スウィートグラスアドベンチャー」、元はアトラクションどころかブート・キャンプだったんじゃないの!?

フランス陸軍の訓練でも使われているのと同じようだということは、本格的だということ。でも、もちろん、こちらはアトラクションですので、ハーネス2本付き。自分のペースでアトラクションを楽しむことができます。たくさんあるコースは、それぞれに難易度が書かれていて、ビビリな記者でも難易度を選べばできそう。

ということで、記者も思い切ってやってみました。そして、わかりました。ここには大人にとっても本気で怖いコースもあります。無我夢中で登ったり渡ったりしていくと、最終的に恐ろしい高さになってしまっていて、そこからターザン状態で滑り降りるのは、足がすくんで目が回りそうになるほどです。

でも勇気を振り絞って飛んでみると爽快で、空を飛んでいるような気分になれ、樹上生活をしている人はこんな気持ちなのかと、実感できます。そして、何かひとつ、大きな壁を越えたような気持ちになれてしまうのです。

また、一緒にアトラクションを体験した人と、心の「キズナ」が生まれちゃうこと、請け合いです。記者は様々なコースでお父さん、お母さんと子どものグループや、カップルと遭遇しましたが、難易度が高くなればなるほど大人も本気で怖いので、
「大丈夫か!? そこは揺れるぞ!」
「ゆっくりやれば大丈夫だから落ち着いて!」
などと声を掛け合って、コースを攻略していました。励まし合って難所をクリアすれば、家族みんなで、もしくはカップル二人で、ひとつ大きな壁を越えたような気持ちになれますよね。

アトラクションが終わった後は、隣の「ルオムカフェ」でハンモックに揺られたり、北軽井沢最古の洋館を復元した建物内の読書カフェ「百年文庫」で、ゆったりお茶と読書を楽しみながらクールダウンをするのもオススメ。

この夏、北軽井沢方面にお出かけになる皆さん、ぜひご家族や恋人と、ひとつ大きな壁を越えてみて、キズナを深めるのはいかがでしょうか。もちろん、記者のように黙々と一人で自分の壁を克服するのも、ストイックでおすすめです!

■店舗情報 ルオムの森
住所:〒377-1412 群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1984-43
電話:0279-84-3369(予約制)
営業時間:9:00〜17:00(季節・店舗により営業時間が変わります。)

(取材、写真、文=山川ほたる)

▼恐ろしい高さからターザン

▼難易度が低いものもあります

▼これは難易度中レベル

▼こんな高さですよ!

▼不安定で、足がぶるぶる震えます。落ちそう!

▼ネットを伝って渡るのも、不安定でかなり怖いです。高度もものすごいことになっています

▼アトラクションが終わったら、「ルオムカフェ」で心も体もハンモックでリラックス

▼北軽井沢最古の洋館を復元した建物内の読書カフェ「百年文庫」

▼あちこちに飾られているアートもステキです

▼コーヒーもおいしく、リラックスできます