皆さん、南青山の完成な住宅街にある、ミュージアム1999ロアラブッシュというレストランをご存知ですか? 大正ロマンが息づく室内で、アール・デコのアートを眺めながら極上のフレンチをいただける、結婚式などにも大人気な邸宅レストランです。
ロアラブッシュは言ってしまえば超一流の高級&非日常空間なんざますが、小市民な記者はそういうお店は紹介しません。今日ご紹介するのは、ロアラブッシュの妹みたいなお店。ロアラブッシュがプロデュースした、普段着で楽しめるワインバー「サリーヴ」です。
お店のイメージは、例えて言うなら「要領の良い妹が『正統派のお兄ちゃん(ロアラブッシュ)みたいにはやりたくないもーん! もっとカジュアルに毎日楽しめるお店を作るんだー』とワインバーを作ったけれど、ちゃっかりお兄ちゃんの良いところは真似しちゃった」みたいな感じ。ワインも食事もアートのセンスも「妥協なし」なんです。
ワインに対して「妥協なし」の姿勢がどんなところに表れているかと言うと……、この「サリーヴ」、ワインバーをうたっているだけあって、ワインは400種類。グラスで頼めるワインは常時15種類。しかも、「同じブドウ品種を何種類か飲み比べたい!」「甘口ワインが好き!」「もっと渋いのが飲みたい!」「カリフォルニアワインが好き!」などといった希望に応じて、開けてもらえることだってあるんです。
「いろんなワインを楽しみた〜い」という人はもちろん、「あんまりお酒は飲めないけれど、おいしいものをちょっとだけ楽しんでみたい」という人にはもってこい。1杯の量を「少な目に」と調整してもらうこともできるし、全く飲めない人やハンドルキーパーのためには手作り葡萄ジュースまで用意しているから、記者みたいな飲兵衛も、飲兵衛じゃない友達を誘って行きやすいのです。
でもね、ワインバーと言ってもこのお店のすごいところはワインバー的要素だけじゃないんです。すごいのはお料理。小市民の記者が普通に食べにいけるお値段&アラカルトで注文できるにも関わらず、お味はトレビア〜ン。それもそのはず、シェフの大塚勝也さんは、ロアラブッシュで修行を積み、ロアラブッシュの有名シェフ中嶋寿幸さんが信頼を置く方なんです。つまりお料理は、カジュアルなのにロアラブッシュ級ですよ! 超お得。
ロアラブッシュでは、アール・デコのアートが楽しめるのですが、そのロアラブッシュの妹みたいなお店だけに、サリーヴは現代アートを鑑賞しながらお料理が楽しめちゃいます。今、飾られているアートの制作者はジュエリーアーティストとして活躍中の八杉真由美さん。
現在は金色と銀色を基調としたリースが飾られていますが、クリスマスが近づくにつれて、どんどん色づいていくそう。制作者の八杉さんによると、「リースの下で愛が成就するように祈りを込めて作っています」とのこと。きゃー☆ アートでラブ、すてき〜!
それからサリーヴでは、クリスマスディナーにも遊び心を仕込むそう。メニューをよく見ると、あるキーワードが隠れているのがわかるはず。そのキーワードをお店の人に伝えると、デザートワインまたはクリスマス限定ブレンド・ハーブティをプレゼントしてもらえちゃうのです。(予約の際、電話で「POUCHを見た」と伝えてください。)
記者は思いました。ここは、クリスマスディナーにも良いけれど、女子会にも最適だと。お料理が一品一品、本当においしいし、いろんなワインも楽しめちゃうし、とっても居心地が良いから。店員さんたちがとってもフランクで、話しかければカジュアルに答えてくれるんです。クリスマスにラブな予定が入らなかったら、がっかりせずにちゃっちゃとサリーヴに予約を入れて、女友達とキーワードを探しながらおいしい食事とワインに酔いしれたいわ。
ちゃんとご飯が食べられるのでランチに出かけるのもおすすめ。ランチに出かけて八杉真由美さんのアートが現在はどんな感じかを見ておくと、クリスマスディナーの時に楽しめるかもね!
■店舗情報『サリーヴ』
住所:東京都目黒区三田1-12-24 MT3ビル1F
営業時間:ランチ12:00-15:00(14:30 L,O.) ディナー18:00-23:00(22:00 L,O.)
定休日:火曜日
URL:http://www.1999group.com/salive/
(取材、文=山川ほたる)
▼ロアラブッシュで修行をした大塚シェフによるおいしいお料理
▼アートはジュエリーアーティストの八杉真由美さんによるもの
▼金色と銀色のリースが、クリスマスに向けてどんどん進化していくそう
▼ジュエリーアーティストの八杉真由美さんと作品たち
▼ワインは常に400種類。グラスワインも15種類+α
▼きさくな大塚シェフ(右)とスタッフのみなさん
▼店内はこんな感じ
▼こちらの壁に、現在は八杉真由美さんのリースが飾られています
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