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その昔、西アジアで誕生したと言われる「ワイン」。その歴史は8000年とも言われており、その土地に合った形で発展していきました。ブドウの種類はもちろん、土壌や日照時間によっても味が変わってくるため、ワインの世界は奥深いのです。

そんなワインの魅力を多方面から捉えた「ワイン展ーぶどうから生まれた奇跡ー」が、上野国立科学博物館で開催中です。展示会の様子を一緒に探ってみましょう♪ それでは早速、オニヴァ(フランス語で「レッツゴー」)!

【デートにイイかも! オシャレな雰囲気の会場内】

ワイン樽の並ぶ照明を落とした会場は、まるでワインセラーのような雰囲気。わたし(記者)はフランスのボルドーにあるワイン博物館に行ったことがあるのですが、本展の方が明らかにオシャレ! デートで訪れたくなる、大人っぽい雰囲気なのであります。

シャトー科博

今でこそ身近になったワインですが、その醸造方法や歴史を知っている人は少ないかも? 会場では、ワインを科学的・歴史的・文化的な観点から捉えつつ、美味しい楽しみ方が学べるんです! 

【科学・歴史・文化的側面からワインを知る】

会場内では、ワインを4つのテーマに分け、ゾーン1では「ブドウの品種からワインの種類、ワイン醸造」といったワインの製造工程を、山梨のワイン畑での定点観測の映像やブドウ踏み体験と共に知ることができます。

ブドウ踏み

ピジャージュ

ゾーン2では「ワインの歴史、ワインの土器、最古の日本産ワイン、ワイン文化」などを紹介。紀元前2000〜200年頃に作られた、動物を象った土器やリュトン(これらはグラス、あるいはデキャンタとして使われていたそう)などが展示されています。

こういった土器からワインを飲むことで、動物のもつ霊力が授かると信じられていたのだとか。

牛

日本で本格的にワインが普及し始めたのは明治時代と言われています。では、江戸時代はどうだったの? ということで「江戸時代のワイン事情」も見どころのひとつ。

ゾーン3では、これまでに学んだワインの知識を踏まえ「ワインを美味しく飲むための方法」を、花や果物などワインを表現する際に用いられる「香り」や、ワインの色合いなどを通じて知ることができます。

16〜19世紀ヨーロッパの煌めくガラス器や価値の高いボトル、国内初公開の世界最古級のシャンパーニュなども必見ですよ〜!
ガラス器

ボルドーの名門シャトー「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」では、エチケット(ラベル)を毎年異なる芸術家がデザインする「アートラベル」が登場。

本展では、歴代の作品がずらりと並びます。ピカソやジョアン・ミロなど著名なアーティストによるワインとアートのコラボをとくとご覧あれ。
アートラベル

【ワイン展でしか買えない! 「展示会オリジナルグッズ」にも注目】

ドライフルーツやスパイス入りのボトルに、赤または白ワインを注ぐだけで作れる「サングリアキット」(税込900円)や、これからの時期にぴったりの「ホットワインの素」(税込600円)など、ワインを飲むのが楽しくなりそうなアイテムが多数揃います。
おみやげ1

おみやげ2

なかでも記者が心惹かれたのが、紙でワインボトルやグラスが作れちゃう「立体メモセット」(税込550円)。職場のデスクに飾っておけば、オシャレ上級者に見えるかも!? 

立体メモ1

立体メモ2

11月中旬には、ブドウを身にまとったキューピーちゃんとソムリエに扮したキューピーちゃんのキーホルダー「ワインキューピー」(税込650円)も登場するそうですよ。これはほしい〜ッ!!

このほか、手ぬぐいや文具、トートバッグなど、デザイン製の高いアイテムもたくさん! 展示会オリジナルグッズも外せませんよ〜。

また、ワイン界の重鎮・田崎真也さんセレクトの本展オリジナルワイン(赤・白/ボルドー産)も人気が高いそう。「飲みやすい」と評判です。数量限定なので、早めにゲットしたいですね。
おみやげ3

【ワインの無料試飲 & ワイン展限定の飲み比べセット】

展示会でワインの造詣を深めたあとは「飲みたい、飲みたい、飲みたくてたまらない!!」そんな心境になる人も多いかと思います。そんな皆さんのために……ちゃんと試飲もありますよ!

平日限定ワインテイスティング

ワインまたは、ぶどうジュースの試飲(30ml)が無料でできる「ちょっとひと口体験タイム」は、開催期間中の平日15時30分~16時30分まで行われています。(各日先着100名まで。土曜・日曜・祝日・休館日を除きます。)

また、地球館中2階のレストランではワイン展に合わせたワイン飲み比べセットや、「生ハムのサラダとオリーブ」(税込700円)や「チーズの盛り合わせ」(税込850円)など、ワインと共に楽しめるメニューも用意しているので、脳をフル稼働させたあとのご褒美にいかがでしょう?

ワイン飲み比べ

【記者の感想】

ワイン初心者から上級者まで、誰もが楽しめる内容になっていました。ワインを科学的な観点から捉えるところは、さすが科学博物館! 個人的には、ゾーン1で紹介されていた「ブドウに付く害虫や葉の病気」に興味を持ちました。

わたしの住んでいるフランスはワインの有機農法が盛んなのですが、病原菌対策として有機農法にも有効な「ボルドー液」が使われているなんて初めて知りました!! 

こういったマニアックな楽しみ方もできるということで、ワイン好きにはたまりませんよ!
ボルドー液

★「ワイン展ーぶどうから生まれた奇跡ー」詳細
・開催期間:開催中~2016年2月21日(日)
・休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
12月28日(月)~1月1日(金)※ただし、1月4日(月)は開館。
・場所:国立科学博物館(東京・上野公園)
・開館時間:9:00〜17:00(金曜日は20:00まで)※最終入館時間は閉館の30分前まで。
・入場料:一般・大学生 ¥1,500円(税込)小・中・高校生 500円(税込)
※「金曜限定ペア得ナイト券」は男女問わず2名同時入場で2,000円(17:00〜20:00)
・公式サイト:「ワイン展ーぶどうから生まれた奇跡ー」

取材協力:国立科学博物館
取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch

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