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「アート作品」と聞いてまず思い浮かぶのは、絵や写真、オブジェなどの「見るアート」。でもね、今回ご紹介する作品は、「見る」だけでなく、「嗅いで」「味わう」ことまでできちゃうんです!

多摩美術大学油画科に在籍中のアーティスト、平井理紗さんの手から生まれるのは、視覚・嗅覚・味覚など、五感をフルに使って楽しむことのできるアート作品の数々

「盆栽」「すきやき」などをモチーフにした彼女の作品はすべてクッキーでできており、そのため様々な角度から作品を味わうことができるというわけ。ほほう、これは大変ユニークな試みですね。

趣味として作っていたクッキーを、見事アート作品にまで昇華してしまった平井さん。彼女曰く、「クッキーとは思えない、という意外性や驚きを、視覚だけでなく、匂いや味からも感じてもらえたら」とのこと。

平井さんの作品は、3月11日から16日まで、『ギャルリー東京ユマニテ』にて、実際に観覧することができます。ということは、会場では実際に、作品を「見て」「嗅いで」「味わう」ことができちゃうってことなのかしら? 教えて、平井さん!

「会期中は、小さくつまめる程度のクッキー作って持っていく予定です。しかし『garden-bonsai』など展示してあるクッキーは、制作してから時間がだいぶ経過しているので、召し上がっていただくことは考えていません」

なるほど、作品自体は食べることができないのね……ま、そりゃそうか。でなきゃいちいち会場で作らなければなりませんものね。ちなみに食べることのできるクッキーの数には限りがあるそうなので、食べたいという方はお早めに。

「和風のモチーフを敢えて洋風のクッキーで作っている。自分自身そのギャップをワクワク楽しみながら製作しているので、観ていただいた方にも同じような気持ちを味わっていただければ、と考えています」と話す、平井さん。

甘~い香りに包まれながら、作品をとことん味わい尽くす……考えてみればそんな展覧会、今までなかったかも! というわけで、この新鮮な感覚を体験してみたいというあなたは、ぜひ会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

(取材、文=田端あんじ)

参考元:ギャルリー東京ユマニテ

▼『garden-bonsai』

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▼『sukiyaki cookie』

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