初めて訪れたBARでポツリ。「私のイメージで何かカクテル作ってください」。
これ、バーテンダーさんが「うぜぇぇぇーーーー!」と思うセリフ第1位だそうですよ(注:記者調べ)。もちろん、なかには「腕が鳴るぜ」という優等生もいますが、大抵は「ちょっと困る」というのが正直な感想みたい。
バーテンダーFさん曰く、「んー、やっぱり会って10秒で “私のイメージ” って言われてもね。正直困っちゃうんだよ。『かしこまりました』って言いながら結局『サッパリ系がいいですか?』とか『フルーツ系がいいですか?』とか好みを探って、無難なのを出すかな」。
なるほどなるほど。ちなみに私とFさんは付き合い長いけど、私のイメージカクテ「白州だな」。さえぎったな? ていうかそれカクテルじゃないじゃん!
一般人だとイメージできないということか! ならば有名人はどうかね! 有名人といえばハリウッドスターよね! ということで、ハリウッド女優3人のイメージカクテルを作ってもうらことに。
ご協力いただいたのは、六本木の会員制BAR『HOMES’SBAR48』のバーテンダーI さん。記者が知る限りだいぶファンキーなお方。そのファンキーさゆえ最後まで取材できるか不安ですが、まぁ困ったら飲めばいいじゃない、ここはBARだもの。
【オードリー・ヘプバーン】
まずは、今なお愛されるオードリー・ヘプバーンに白羽の矢が立ちまして。
-記者「オードリーといえば『ティファニーで朝食を』のイメージが強いから、やっぱりティファニーブルーのカクテルがいいなぁ」
-ファンキー(以下ファ)「あのエメラルドグリーンのような若草色のようなやつね。あと、やっぱり永遠に純なイメージなんだよ。男からすると。生娘って感じ」
-記者「きむすめって! 人生でそれ聞いたの2回目だわよ」
-ファ「じゃぁ作ろうか」
(作り方)
1.青色の「ブルーキュラソー」と緑色の「シャルトリューズ」で絶妙なブルーを生み出す
2.シャンパンの「モエ&シャンドン」の泡で透明感を表現
3.仕上げにオレンジリキュールの「グランマルニエ」を数滴垂らし気品を演出
~可憐なティファニーブルーカクテルが完成~
【ナタリー・ポートマン】
-記者「あとさ、ナタリー・ポートマンはどう? 子役の頃から女優を続けながらハーバードまで行くなんてステキ」
-ファ「『スター・ウォーズ』のアミダラ良かったなぁ」
-記者「話繋がってないね。ていうか、世代の違いを今感じたよ。私はやっぱり『ブラックスワン』が印象的だなぁ。観てないけど」
-ファ「じゃぁ作ろうか」
(作り方)
1.「チェリーブランデー」とコーヒーリキュール「カルーア」で深みのあるオ・レでミステリアスさを
2.27種のハーブから成る「ベネディクティン」で複雑な香りをプラス。ナタリーの知性を表現
3.オレンジの香りの「コアントロー」で女性らしい甘さを
~ミステリアスで知的なモノトーンカクテルが完成~
【アンジェリーナ・ジョリー】
-記者「さ、締めちゃいましょう」
-ファ「てなると、アンジーだね。男勝りでセクシーで……下手に手を出すと腰が抜けるね」
-記者「え? 火傷するじゃなくて腰が抜ける? なんか変じゃないそれ」
-ファ「じゃぁ作ろうか」
(作り方)
1.ブランデーの王「ヘネシーX.O」をベースに
2.ブランデーと相性の良い「アマレット」でアーモンドの香りをプラス
3.ベリー系の「シャンボール」で深い甘さを加え妖艶に
4.レモン汁で全体を締める
~アンジー姐さんにピッタリなブランデーカクテルが完成~
※アンジーカクテルの配合は上級者向けです(注:記者体感調べ)
ハリウッド女優の画像:Wikipedia
取材協力:HOME’S BAR 48
撮影・執筆=井上こん(c) Pouch
■ご協力ありがとうございました
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