サブカルチャーの街として知られる東京・高円寺。ライブハウスや古着屋、居酒屋、昔ながらの喫茶店など、さまざまな店舗が軒を連ねるディープなエリアです。
そんな知れば知るほど奥深い高円寺で、「終着点」と呼ばれているお店があるそうです。そのお店は「やよひ」という居酒屋らしく、営業時間が朝5~10時だとか。
営業時間からして、一般的なサイクルで生活しているみなさんはなかなか足が向かなさそう……これはディープな香りがプンプンする(興奮)! どんな居酒屋なの!? ものすごく気になったので、行ってみることにしました!!!
【「やよひ」ってどんなお店なの?】
「やよひ」は、JR高円寺駅を出て高架下を阿佐ヶ谷方面に少し行ったところにあります。記者が訪れたのは、10月のとある日の朝5時30分。周囲のお店のシャッターは閉まっていましたが、この一軒だけ赤提灯が輝いていました。
引き戸を開けると、上品そうなママさんが笑顔で「いらっしゃい」と声をかけてくれます。店内にはテーブル席とカウンター席があり、たぶん18人ぐらい入れば満席かな? といったところ。
【選べるハイレベルなお通し!】
壁にズラリと貼られた手書きメニューや酔いつぶれて寝ている人など、独特の雰囲気にややビビりつつ、すすめられたテーブル席に座ってトマトハイを注文。すると、「お通しはどうなさる?」とママさんに聞かれました。
そう、こちらのお店ではお通しが選べ、しかもそのラインアップがお通しのレベルをはるかに超えているのです。グリーンカレー、ハンバーグ、肉野菜炒め……ほとんどのお通し(?)が500円!
記者は、一番人気らしいグリーンカレーを選択。お通しにグリーンカレーって、めちゃ新鮮やん? そんなん、聞いたことないねんけど? と、どんなグリーンカレーが出てくるのか興味津々で待っていると……キタァー!!! 予想外においしそうなグリーンカレー、キタァー!!!
【お通しのグリーンカレーがまじうまい!】
ママさんが持ってきてくれたグリーンカレーは、豆類を中心に具だくさん。お子さまランチ風に盛られたごはんの上に、なぜかラッキョウがのっていて微笑ましい感じです。お味の方はというと、ちゃんとスパイシーなグリーンカレーの味。これが500円!? って、思わずびっくりしちゃうクオリティーでした。
調子にのって、お通しのハンバーグと玉子焼きも注文してみましたが、こちらも家庭的なお味でおいしかったです! ママさんによると「(このお店を)もう何年やってるか分からないけど、だいぶ長い間やってる。たぶん30年ぐらいかな?」とのこと。年季の入った店構え、納得です!
【“高円寺の終着点” と呼ばれるワケ】
ところで、どうして “高円寺の終着点” って呼ばれているの? 「やよひ」をよく利用するという高円寺の飲食店のマスターの話では、「仕事終わりに同業の仲間と1軒、2軒と飲みに行って、最後にたどり着くのが『やよひ』。ここに来たら、(営業時間を考えると)ほかにどこも行けるところがないから『終着点』って呼ばれてる。さすがにもう、これ以上飲めない……って意味もあるけど(笑)」。
飲んで、飲んで、飲まれて、飲んでたどり着く人が多い早朝居酒屋「やよひ」ですが、女将さんの作るお通しのグリーンカレーは酔っぱらって食べるのがもったいないおいしさです。夜通し飲んでからの「やよひ」もいいけれど、早起きして朝から「やよひ」で一杯もいいかもです。
■店舗情報『やよひ』
住所:東京都杉並区高円寺南3-68-1
電話:03-3338-9899
営業時間:5:00~10:00
定休日:水・木曜
撮影・ 執筆=夢野うさぎ (c)Pouch
▼高円寺の終着点「やよひ」にやってきました!
▼早朝居酒屋です!
▼店内にはカウンター席とテーブル席がありました
▼営業時間は朝5~10時まで
▼テキーラもあるみたいです!
▼とりあえずトマトハイを注文しました
▼お通しのグリーンカレー
▼めちゃ具だくさんです
▼朝6時前、グリーンカレーを食べきりました!
▼お通しのハンバーグ
▼お通しの玉子焼き
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