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母の味は大好きだけれど、おばあちゃんの作る料理も忘れられない。そんな人は多いのでは? かくいう私(記者)もおばあちゃんが作ってくれたちょっと濃い目のおかずの味、今も心に残っています。

そしてそれは万国共通。豊かな国、貧しい国、暑い国、寒い国、いろいろありますが、誰にとってもおばあちゃんの作る料理の味は忘れられない格別なもののよう。

今回ご紹介するのは、ガブリエル・ガリンベルティさんというイタリアの写真家がおよそ18カ月間、60カ国をめぐって撮影した写真の数々。そこには世界各国のおばあちゃんと彼女が作る家庭料理がおさめられています。

【初めて目にする料理も】

写真は右半分に料理の写真、左半分にキッチンと使った材料、そこに立つおばあちゃんの写真、という構成になっています。各国の家庭料理を見ていて感じるのが、意外と正体不明のものが多い! たとえばメキシコ。チリコンカンやタコスなど日本人に馴染みのある食べ物も多い国。しかし、写真に写っているのは緑の葉っぱの上に乗った白い塊……これは一体何!? 正解は「ベジタリアン・タマル」というもので、白トウモロコシのペーストを使ったブラジル版の「ちまき」なのだそう。このように初めて目にする料理も多く、実に興味深い!

【オドロキの衝撃料理も】

それから、「所変われば品変わる」というように、日本の食文化や常識からはビックリな料理も。たとえばケイマン諸島。お皿を見ると「おいしそうなお肉! なんのお肉かな?」と思いきや……キッチンの上に乗っているのはイグアナ!! 「イグアナ、ライスとビーンズ添え」ですって!! それから、アメリカ・ユタ州のおばあちゃんが作ったのは……チョコレート・トフィー・トライフル。いやいや、それ料理とちがう! 完全にデザートですから!! あ、でも日本でいうところの「おはぎ」か何かだと思えばアリ、なのかな……?

いかがでしたか? ガブリエルさんが撮影したこれらの写真は「In Her Kitchen: Stories and Recipes from Grandmas Around the World」というタイトルで出版されており、amazonで入手も可能。タイトルにあるとおり、簡単なエピソードとレシピも載っています。気になった方はぜひともチェックを。

参照元:gabrielegalimbertiamazon
執筆=鷺ノ宮やよい

▼イグアナ、ライスとビーンズ添え(ケイマン諸島)。テーブルの上にイグアナがドン!

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▼ベジタリアン向けちまき(ブラジル)。バナナの葉っぱに白トウモロコシのペースト、小麦粉、野菜などを混ぜた塊を乗せて蒸すとのこと

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▼チョコレート・トフィー・トライフル(アメリカ)。カロリー高いんだろうけど美味しそう……

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▼豚肉の野菜炒め(中国)。私が個人的にいちばん食べたくなったのがコレ!

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▼ポーチド・サーモンと野菜。いかにもスウェーデンらしいお料理!

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▼フダン草とリコッタチーズのラビオリのミートソースがけ(イタリア)

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▼スタッフドオムレツ(タイ)。テーブルクロスのドラえもんが家庭っぽさをより高めてます

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▼サメ入りココナッツスープ(フィリピン)。日本人の口には合わなそう!?

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