「困ったときに手を差し伸べてくれる友だちこそ、本当の友だち」
英語のことわざにはこのような表現がありますが、2014年11月、台湾にある台北動物園では、まさしくこの言葉通りのことが起こりました。裏返しになってしまったカメを仲間のカメが助けてあげるという貴重な動画が撮影されたのです。
【ピンチ! 裏返しになっちゃった!】
この動画を観てみると、何らかの理由で裏返しになってしまったカメが、この絶望的な状況に呆然としています。すると、そばにいた友人のカメが近づいてきて、自分の甲羅や頭で押し上げて、友だちを元に戻してあげたのです。
動画には、そばで見守る大人たちと、夢中になって応援し、歓声をあげる子どもたちの声も入っていました。
【投稿者「娘に『助け合いの大切さ』を学んでもらえた」】
この動画を撮影したAuDi Yuさんは、台北動物園に娘さんの遠足の引率で一緒に行った際にこの光景に遭遇したそう。動画の紹介ページでは、「こんな光景に出くわすのはとてもラッキーだった。何より、自分の娘に『だれかを助けることは自分の喜びにつながる』ことを学んでもらえたようだ」とつづっていました。
【ネットの声「これが『友情』ってやつだ」】
この動画が公開されると瞬く間に世界中に広がり、様々な言語によるコメントが寄せられています。一同ほっこりなご様子。
「人間はもっとカメを見習うべきだ」
「逆さまになってしまったカメを見るのは悲しいが、友だちが近くにいてくれてよかった!」
「これが『友情』ってやつだ」
「だれだって友だちが必要」
「なんだか、手に力が入って……思わず拍手しちゃった」
「スゴい、本能なのかな」
「もしこのカメが人間だったら、逆さまのカメから財布と靴を奪って逃げちゃうんだろうな」
【裏返しはカメにとって命取り】
ところで、カメは裏返しになってしまうと自力で元に戻れるのでしょうか? Yahoo知恵袋によると、体力や場所にもよりますが、自力で元に戻ることはカメ、特にリクガメにとって非常に困難なことだそうで、最悪の場合、そのまま衰弱して死んでしまうこともあるんだとか。
裏返しになっているカメはとっても愛らしいのですが、カメにとっては致命的な危機だったのですね。本当に、友だちが近くにいてよかった!
▼【動画】カメさん、裏返しの友だちを助けてあげるの巻
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