kim
1981年に米ニューヨークにて結成されたバンド、ソニック・ユース。80年代以降におけるアメリカのインディーシーンに君臨、後のグランジ、オルタナティヴ・ロックムーヴメントへ大きな影響を与えた彼らは、その後メジャーへも進出。

ノイズロック・ポストパンク・エクスペリメンタル(実験的)といった、新しい音楽ジャンルの先駆けとなったバンドの、とりわけ紅一点、ベース・ギター・ボーカルを務めるキム・ゴードンさんのかっこよさに、ロック少女だった高校生の記者は、しびれっぱなしでした。

ステージでは、旦那さんでもあったギター&ボーカルのサーストン・ムーアさんと一緒に、1本のタバコを交互に吸う。そのクールな仕草にたまらなく憧れたっけ……。

そんな彼女の自伝本『GIRL IN A BAND』、待望の日本語訳版が7月3日に発売されます!

【全ロックファンに衝撃を与えた、2011年に起きた出来事】

ニルヴァーナのようなバンドに道を切り拓き、ライオット・ガールズ世代にインスピレーションを与えたバンド、ソニック・ユース。

2011年、ロック界のおしどり夫婦と呼ばれたキム&サーストン夫妻に降ってわいた、突然の離婚。そしてその結果、バンドは先の見えない活動休止という事態に。

【キム・ゴードンが自身の言葉で語る、過去・現在・そして未来】

その一連の出来事だけでなく、これまでの人生についても、キムさん自身がざっくばらんに語った自伝『GIRL IN A BAND』の日本語訳版『GIRL IN A BAND キム・ゴードン自伝』が、7月3日(金)DU BOOKSより発売。

翻訳者は、『つながりっぱなしの日常を生きる』『ガール・ジン 「フェミニズムする」少女たちの参加型メディア』などを手がけた野中モモさんです。

【多くのバンド・ミュージシャンらに影響を与えたバンド】

1984年の結婚以来、27年間もの間、夫婦としてバンドのメンバーとして、共に歩んできたふたり。そんな彼らの離婚、そしてバンドの休止は、世界中のロックファンに衝撃を与えました。

本書では、心を病んだ兄と共に生活していた自身の子ども時代、そしてカリスマバンドのメンバーとして自らの道を切り開くまでと、その後の活躍、破局にいたるまでの経緯についても語られています。

【人気ブランド「X-girl」」立ちあげに関する話も】

また、交流のあったニルヴァーナのボーカル、カート・コバーンさんや、ビースティ・ボーイズ、ソフィア・コッポラさん、クロエ・セヴィニーさん等について語られているほか、キムさんが立ち上げた、90年代の裏原宿系女子ファッションの代表的ブランド「X-girl」についても触れており、読み応え満点。

ちなみにこの本、アメリカで発売後、有名書店で軒並み売り切れていたという話題の本なのだそうよ。

【かっこよすぎるオンナの濃ゆすぎる人生に、触れることができる1冊】

ロック好き女子のレジェンドとも呼べる、キムさんの “濃厚すぎる” これまでの人生や、語られていなかったエピソードがギューッと詰め込まれている同書は必見。

彼女をご存じの方もそうでない方も、どうぞこの機会に、そのカッコよすぎる生き様に触れてみてはいかがでしょうか。

参照元: diskunion.net ディスクユニオン インディ/オルタナ Twitter

執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼楽しみすぎる!