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2016年4月14日(木)九州地方を襲った「平成28年熊本地震」。時間が経つごとに被害の深刻さが明らかになっています。その状況を知るにつけ「いてもたってもいられない」「ボランティアに行きたい」と考えている方も少なくないのではないでしょうか。

多くのボランティアが全国各地から集まるからこそ、知っておきたい試み。それが、避難所で生活する被災者やスタッフひとりひとりが “自分にできること” を宣言する「できますゼッケン」です。

【阪神・淡路大震災の経験を活かして】

「デザイン都市・神戸」推進会議が、博報堂社内プロジェクトの「hakuhodo+design」とともに推進するソーシャルデザインプロジェクト「issue+design」。

阪神・淡路大震災の教訓を今後に活かすため、震災時の避難所生活での課題を解決するアイデアを神戸市民とともに企画しているこのプロジェクトで、実際に活用できるものとして考案されたのが「できますゼッケン」です。

「できますゼッケン」は、公式サイトからダウンロードできる紙のゼッケンに「自分にできること」と「名前(ニックネームでも可)」を太いペンで記入して、ガムテープなどで背中に貼り、周囲にアピールすることができる、というもの。

【できることならなんでもOK】

宣言する「できること」は、特別な技能でなくても大丈夫。避難場所で役立ちそうなことや自分が得意なこと、たとえば「マッサージができる」「大工仕事ならまかせて!」「ベビーシッター引き受けます」「英語が話せるよ」などなど、思いつくことならば何でもいいのです。

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【自分の役割をしっかり把握することができる】

医療・介護」「ことば」「専門技能」「生活支援」以上4つのカテゴリに色分けされているゼッケンは、災害ボランティアに行く自分自身が明確な役割を意識したうえで活動に臨めるほか、被災者の方々や周囲のボランティアの人たちとの意思疎通をはかる手助けをしてくれます。

【お互いを知らないからこそトラブルも起こりやすい】

知らない者同士が集まる場だからこそ、コミュニケーションの不足からトラブルに繋がりやすいもの。ボランティアに行くその前に、まず自分ができることを再確認。

互いに助け合い、より円滑に活動できる手助けになってくれる「できますゼッケン」の使用を検討してみてはいかがでしょうか。

参照元:神戸市 企画調整局デザイン都市推進部 プレスリリースできますゼッケン
執筆=田端あんじ (c)Pouch