うだるような暑さで、お外はどこもサウナ状態な毎日が続きますね。そんな気温が高い日はヒトはもちろん、ペットを車内にお留守番させるのはキケンですよー!

「少しの間しか離れないから」「窓を少し開ければ大丈夫」なんて軽い考えにNOを突きつけるのが、今回ご紹介するこちらの動画。駐車した車の中で30分過ごしたらどうなるか、それがいかに危険か……をアメリカの獣医さん、アーニー・ウォード先生がペットのかわりに身をていして検証しています。検証結果にヒヤッとするかも〜!!

【みるみるだるさが増してゆく様子にゾクリ】

暑い日、屋根のない駐車場に車を止めて乗り込み、検証スタート。

窓はすべて3センチ程度開けてあります。検証開始時点の車内の温度計は約35度を指しています。もう十分に暑いけどウォード先生は大丈夫かな……と最初から心配してしまいます。

5分経過しただけで車内温度は約38度に上昇。窓を少し開けているものの、風はまったく通らない! 空気の流れない暑い車内、息苦しさが増すようです。ここで早くもひとつのことがわかりました。「2、3センチ窓を開けただけではまったく無意味」!!! ビックリです!

さらに検証は進み、10分経過時点で車内は約41度。先生の表情がますます険しくなっていきます。先生曰く「窓の外で木の葉っぱが風に揺られるのを見ると、少しも風を感じられない状況にイライラするし、もし僕が犬だったら不安になって吠えるだろうね」とのこと。残り20分を残して「今更だけど、後悔してる」とこぼす姿にエールを送りたくなりますっ。

【検証終了後、先生の言葉が刺さる】

15分の時点で約43度、20分で約44度、25分で約45度と着実に車内は温度上昇中。「子犬や老犬なら深刻な問題になるのは間違いない状況」みたいですが、犬やペットだけではなく、人間の子どもやご老人でも危ないレベル! 25分時点で洋服の色が変わるほどに汗をかいていて、状況説明をする余裕もなくなってきているのが見て取れます。

ついに30分経過し車内は約46度、まさに灼熱地獄! それでも先生は検証結果を冷静に分析します。「どれだけ絶望的で、恐ろしいと感じるか、想像できた。飼い主はいつ戻ってくるかわからない、でも暑さで少しずつ確実にエネルギーと命が削られていくんだから」

そして、こう続けます。「『少しのあいだ離れてただけだよ』とか、『窓開けといたし。今日は風のある日だし』なんて言い訳は完全に無意味です。ペットを停めた車の中には絶対に、絶対に置かないで」……自らの体験に基づく説得力あるお言葉に、ただただ同意してしまうのでした。

ペットの車内放置はダメ、ゼッタイ!! そしてウォード先生、本当にお疲れさまでしたっ。

参照元:YouTube
執筆=入江ゆうり(c)Pouch