ファミリーレストランといえば、名前にファミリーとあるように、家族で食事を楽しめるお店。そんなファミレスに近頃「ひとり席」が登場しているんだとか……。
毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」。
ひとり専用席ってありがたいけど、家族連れやグループで賑わう店内の中、完全にひとりで寂しい雰囲気になったりしない? というわけで今回は、ワイドショーなどで話題になったガストのぼっち席を実際に利用してみましたよ。
【あえて大学生の多そうな店に行ってみる】
やってきたのは、ひとり専用席を導入しているガストの店舗の中でも、なんとなく “リア充” が多そうな有名大学にほど近い店舗です。
たくさんの若者でにぎわっていればいるほど、ぼっちを実感できるはず……しかしやや年齢の壁が気になるので「私はいま、孤独な女子大生……」と己に言い聞かせ(現実は36歳の独身女性)いざ、入店!
入り口には「ただいま満席」の表示。さすが、大学近くのファミレスですね。
「ひとり席を使いたいのですが……」とお店の人に声をかけると、入り口のすぐそばにある “ひとり席専用エリア” に案内されました。賑わう店内の間を縫って案内されるようなことがないので、おひとり様でも安心です。
【コンセント、Wi-Fi完備でコックピットのよう】
ひとり専用席エリアは、喫煙エリアのように独立していて、完全にひとり用の席が10席もあります。
席は漫画喫茶のブースや学習机のようになっていて、隣の人の顔などは見えません。座席は少しだけ狭いけど、狭いところが落ち着く私にはむしろたまらない。ガスト、ぼっちにやさしい……。
さらに、ブース内はコンセント完備。無料Wi-Fiも飛んでます。
もはやひとりで食事なんて珍しくない時代ですが、ここまでひとり向けにやさしい座席はそうそうないのでは。
【静かな環境で集中力が倍増】
私はファミレスで食事をしながら仕事をすることが多いのですが、そんなとき “孤独” よりも気になるのは、周囲の騒がしさだったりします。隣が大声で話してたりすると、集中できないことも……。
また店内が混んでくると、2人席や4人席のテーブルをひとりで使ってることが申し訳なくなってきます。
ところが、ガストのひとり専用席は、BGM以外ほとんど聞こえないのでとても静か。信じられないスピードで作業が進みます。ちなみに近くの席のおじいさんは黙々と新聞記事のスクラップをしていました。
もはや、チェーン系のカフェよりガストで仕事するほうがはかどりそう……! 集中力が上がり作業効率がよくなれば、それほど長居する必要もないですし、結果的に座席の回転率も上がるのではないでしょうか。
【そうだ、ここはファミレスだった】
店内の奥にあるトイレに行くときだけ、グループ席の方を通ったのですが、そちら側のにぎやかなこと。
大学生ぐらいの7人グループは、MacBook Airを広げ、ゼミ仲間同士で議論しながらレジュメをまとめています。その瞬間、私の心の中の孤独な女子大生に緊張が走りました。引け目を感じる必要もないけど、なんだかまぶしい……。
そして、現実の私自身も、私と同世代の楽しげな子供連れの夫婦を見て「そうだ、本来ファミレスってこんな雰囲気だったんだ……」とハッとしました。
静かなひとり専用エリアに戻り、しみじみと「ぼっち席があってよかったな……」と思ったのでした。ぜひとも他の店でも導入してほしいです。
※2019年6月時点でガスト公式サイトにひとり専用席の導入店舗は掲載がありません。近くの店舗が知りたい場合は問い合わせてみてください
ぼっち度 ★
便利度 ★★★★★★★★★★★★
落ち着く度 ★★★★★★★★★★★★
参考リンク:ガスト
執筆:御花畑マリコ
Photo: (c)Pouch
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