毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」。Pouch編集部の担当ライターが、ぼっちの限界に挑み、ぼっちでも楽しく過ごせるかどうかを検証。真面目に、そして赤裸々にお届けします。
2018年最初のぼっちは「ひとり焼肉」です。今回訪れたのは「牛角」。私は東京に「牛角」が現れた時の衝撃をよく覚えています。それまで「お店で食べる焼肉」は高級なものというイメージでしたが、「牛角」登場後は劇変。本当に革命だったんですよね!
とはいえ、焼肉は贅沢なものという印象は変わらず。「女ひとりで夜の焼肉」なんて、かなりハードルが高いですよね。
だけど食べたいものをいつでも食べにいけてこそ、真のぼっちです。ということで、今回は「夜のひとり牛角」にトライしたいと思います!
【ぼっち焼肉したいなら、まず予約だよ!】
ネットで予約した「牛角」阿佐ヶ谷店に来ました。新宿や渋谷など都心にもあるなか、なぜ阿佐ヶ谷店なのか? その理由は、大人1名で前日にネット予約できる店が限られていたからです。
「今日は焼肉だー」ってぶらっと店まで行ったものの、入れなかったときの悲しさたるや。ぼっちの時こそ予約しましょう。
【カウンター席でじっくりと肉に向き合う】
店へ向かう途中「本当に、ひとり焼肉なんて文化はあるのか」という不安が胸をよぎります。隣の席のカップルに「あの人ひとりで、あんなに食べてるよ!」とかこっそり言われてたら、炭火にダイブしたくなりそう……。
勇気を出してドアを開けると明るい声で迎えられ、入口のすぐそばにあるカウンター席へ。ここはひとり席が完備されてるお店だったようで、安心しました。
先客は、黙々と肉を焼く男性が2名。しかもカウンター席とテーブル席とは目が合わない作りになっているので、食事中はじっくりとお肉に向き合えるようになっているのです。心からホッとしました!
【メニュー選びで大混乱】
しかし困ったのはメニュー選び。同じタン塩でも、色々な種類と味があって、何をどう食べたらいいのやら。せっかくなので美味しいのをいただきたい……でも単品で好きなものを頼むと、ものすごく高くなってしまいそうで怖いです。
タン塩だけで「霜降り牛タン塩」「牛タン塩」「とんタン塩」「ねぎ牛タン塩」に「切り落とし」。なんだこれ、違いがわからないッ(混乱)。誰かに相談したい、でも私ひとりしかいない……。
とはいえ、コースなんて誕生日でもないのに贅沢すぎるのでは? けれども、どれが自分の食べたいものなのか、わからないんです。
【ネット予約でコースがお得になった】
そこへ店員さんが「お決まりですか?」と来てくれたので、ここで聞くしかない! と腹をくくり「何をどう頼んだらいいかわからないのですが」と質問。
すると店員さんは、「お腹が減ってるなら食べ放題のコースがいいですよ」、続いて「選び抜いた良いお肉を食べたいなら『堪能コース』、ひととおり人気のお肉を食べたいなら『牛角コース』がいいです」と教えてくれました。
コースだと、人気メニューがほとんど網羅されているので、好きな部位だけガッツリ食べたい人にも向いているそうです。なるほど、単品で頼んで、予算を超えてしまうのを心配しなくてもいいのは素晴らしいですね。
しかも予約特典で牛角コースなら10%オフになると教えてくれたので、迷わず「牛角コース」に即決しました。ぼっちとしては、ここがかなり安心できるポイントでした。牛角って、ぼっちに優しいな……!
【とにかく忙しい! 焼肉DJ】
食べ放題の持ち時間は70分。その間、次々焼きながら食べ、ぼっち名物の「自撮り」もしなくてはいけません。まるでDJのよう!
メニューに気を取られていると、あっという間に肉が焦げるし、注文を忘れて食べ終わると、網の上が急に静かになってしまって、寂しくなります。
タイミングよく注文して焼き、食べて味わい、写真を撮って……これをひとりでこなしていると、いつしか孤独感はすっかり無くなっていました。何より、目の前のお肉のうまさよ! ハラミが柔らかい……タン塩のジューシーさもたまりません。
【ぼっち席に人が来ても…ひたすら肉を焼く】
もくもくと食べている私の真横の席に、会計を待つ男性達がおもむろに座りました。え、なぜここに座る? しかし気を取られていると肉が焦げるので、誰とも目を合わせず、肉との対話に戻ります。
【満腹感はリアルタイムではない】
順調に食べていましたが、満腹のピークって、突然やってくるものですね。私は頼む配分を間違えてしまい、かなりお腹いっぱいになってから、レバーや王様ハラミなどの豪華なものが次々に到着する事態に……。
こんなにお腹がいっぱいなのに、テーブルがとても華やかなので苦笑いしています。
御花畑マリコ記者のぼっちスイーツビュッフェ記事で、満腹感の管理が食べ放題のポイントだ、と学んだのに!
厚切りのハラミにバター。ドスン、という音が聞こえてきそうなパンチの効いたメニューを必死で食べます。でもさすが王様、うまーい!
【ダメ押しでバターコーンが登場】
気づけば、カウンター席で食べているのは私ひとり。残り時間も少なくなったし、もういいかな? そう思ったところでバターコーンが到着。ええーっ! まだ食べるんかい。
これがなかなか火が通らず、ついにデザートと一緒に並べることになってしまいました。
なんとか完食したのですが、お腹がいっぱいすぎて目が虚ろです。食べ放題と聞くと、とにかく元を取らなくては! と思ってしまうのはいつになったら卒業できるんでしょうか。
【満腹になり過ぎないのが大人のぼっち】
ひとりフードファイトは大変でしたが、好きな部位をたらふく食べられる幸せは、代えがたいものがあります。目の前で燃える炭火を見ていると、なんとも言えない高揚感もあって、最初に緊張していた分、テンションが一気に高まってしまいました。
そして、1日半経っても全くお腹が減っていないことにも驚きです。炭火で焼くお肉は、とにかく美味しかった! 野性味を取り戻したくなったら、また牛角に行きたいなと思いました。
ぼっち度:★★★
我を忘れる度:★★★★★★
満腹度:★★★★★★★★★★★★★★
参考リンク=牛角
撮影・執筆=はちやまみどり (c)Pouch
コチラもどうぞ→シリーズ「ステキなぼっちの日」
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