2020年5月1日、埼玉県川越市が全国の自治体で48番目となる「パートナーシップ宣誓制度」を導入しました。

これを受けて、川越市内にある寺院・最明寺が “同性結婚式” をスタート。

2人だけの結婚式から大人数まで受け付けているらしく、「誰もがいつでも帰って来られる思い出の場所」として、LGBTフレンドリーな寺院を目指しているといいます。

【仏教は「多様性を受け入れる」】

最明寺によると、仏教は性別に捉われない多様性を有している宗教、とのこと。

性に関係なく、心の在り方次第で誰しもが幸せになれることを説くのが仏教の教えだとしています。

【「仏前式」スタイルの結婚式です】

最明寺で受け付けている同性結婚式は “仏前式” 。日本に古来より存在する結婚式のかたちで、当人同士が “好伴侶” であることを誓う儀式であり、出会えた “縁” を仏様に感謝する場です。

仏前式の結婚式は「鳴鐘」を合図にスタート。結婚者と参列者が入道したあと僧侶が登壇して、2人の門出を御本尊・阿弥陀様へ願います。

結婚者はその後「法水」と「念珠」を授けてもらい、2人で誓いの言葉を宣誓。お香をお供えして、挨拶と謝辞を終えたら終了となります。

一連の儀式は、指輪の代わりに念珠を用いて進められるのですが、同性結婚式ではレインボー数珠を採用。また着用する袈裟もレインボーカラーの輪袈裟なのだそう!

【お値段も良心的!】

挙式料は写真撮影込み・衣装別で20万円。オプションや規模によって料金は変わってきますが、良心的な価格といえるのではないでしょうか。

仏教では、人生の全ては縁によって成り立っている、と説くそうです。

最明寺は、式を挙げた2人がいつでも帰れる場所として、また縁をつないだすべての人たちが集える場所として、そこに在り続けてくれることでしょう。

参照元:川越 最明寺、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch

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