低予算での制作ながら口コミで話題が広がり、2018年を代表するヒット作となった映画『カメラを止めるな!』。その評判は、もはや日本だけでなく海外にまで広がっているようです。

先日、自身のツイッターでこの作品を絶賛したのは、『シャイニング』『IT』『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』などで知られるホラー小説界の巨匠スティーヴン・キング

いったいどんな言葉で評したのかというと……?

【「新たなゾンビ映画の傑作」とキングも絶賛】

作家仲間に「カメ止め」を紹介されたというキングは2020年7月8日、ツイッターに次の文章を投稿しました。

Paul Tremblay turned me on to ONE CUT OF THE DEAD (Shudder). If you think you’ve seen every variation of zombies-on-a-rampage…you haven’t. Original and big fun. Thanks, Paul!

(ポール・トレンブレイに『カメラを止めるな!』を薦められた。もしあなたがゾンビ作品の全バリエーションを観たと思っているなら、そんなことはない。独創的でとても楽しめた。ありがとう、ポール)

ホラーとコメディの絶妙な融合、予想のつかないどんでん返しなどで観る者をあっと言わせた「カメ止め」は、まさに新たなゾンビ映画といえるかも。

海外では『ONE CUT OF THE DEAD』(直訳すると『ゾンビのワンカット』)というタイトルになっているようですが、冒頭約40分間のワンカット撮影も当時話題になりましたよね。

作品のこうした斬新さに、世界のスティーヴン・キングもおおいに刺激を受けたようです。

【上田慎一郎監督も感激のツイート】

この投稿には「カメ止め」の上田慎一郎監督も感動した様子で、すぐさま反応。

「まさかスティーブン・キングが自分の映画を観てくれる日が来るとは…先日ちょうど人生のマイバイブル5選を語るって取材で『書くことについて』(編集部注:スティーブン・キングの著書)の事を話したばかり。見てこのドッグイヤーの数。見てこのメモ書き。書き手として創り手として本当に大きな影響を受けてる。…ああ、人生ってすごい。」

と、興奮気味に発言。そして、スティーブン・キング本人に英語で

I am Shinichiro Ueda who directed “One Cut of the Dead”. Thank you for watching the movie. I’m your big fan I am greatly influenced by your work. I read your book and learned about writing. Thank you very much.

「私は『カメラを止めるな』を監督した上田慎一郎です。映画を観てくださって感謝します。私はあなたの仕事に大きく影響を受けています。あなたの著書を読み、書くことを学びました。ありがとうございます」

と、ふせんをたくさん貼ったキングの著書『書くことについて』の画像とともにリプライをしています。

【海外でもさらに注目が高まりそう!】

海外でも評判になったという『カメラを止めるな!』。世界中にファンを持つ大御所スティーヴン・キングのお墨付きを得たとあって、海外でもますます注目が集まりそうです。

今後どのようなニュースが寄せられるのか、私たちも楽しみにしたいですね!

参照元:Twitter @StephenKingTwitter @shin0407
執筆:鷺ノ宮やよい
Photo:(c)Pouch

▼スティーヴン・キングが『カメラを止めるな』を絶賛

▼上田慎一郎監督のリプライ

▼上田監督の呆然としている様子が微笑ましい!

▼本がボロボロなことからも本当に愛読していたことが伝わってくる……!