本日、2月28日は「ビスケットの日」です。
江戸時代に水戸藩士の蘭医がビスケットの保存性の高さに着目し、作り方を書いた手紙を送ったのが2月28日だったことに由来して、1980年に社団法人全国ビスケット協会が制定したそう。ほ〜。
ふと思ったんです。そういえばビスケットとクッキーってどう違うの?
定義の違いとかあるのでしょうか。気になったので調べてみたら、意外な結果に……。
【ビスケットとクッキーの違いは?】
ビスケットとクッキーの違いについて答えていたのは森永製菓のQ&Aコーナー。
ロングセラーの「マリービスケット」に「チョコチップクッキー」など、ビスケットとクッキーの大御所ともいえる森永製菓。私の疑問にスッキリと答えてくれるはずだと思ったのですが……。
Q.ビスケットとクッキーの違いは何ですか。
A.日本では、ビスケットとクッキー両方の名前が使われていますが、実はこれは同じ意味。ただ、菓子業界では糖分や油分が多めの、手作り風のものを、クッキーと呼んでもよいという決まりがあり、区別して使われることもあります。(中略)
国によってビスケットとクッキーの言葉の使い分けはあまりはっきりしていないようです。
えっ、ビスケットとクッキーは同じ……? 「手作り風だったらクッキーと呼んでもよいという決まり」がある……?
素材や作り方ではなく“決め手は見た目”って、なんて曖昧なんでしょう。
【森永製菓の商品はどう区分されてる?】
肝心の森永製菓はどうビスケットとクッキーを区別しているのか。公式サイトの商品紹介文を元に区別してみました。
<ビスケット>
・マリー / マリー ミルクココア
・チョイス
<クッキー>
・ムーンライト
・チョコチップクッキー
・アーモンドクッキー
・マリーを使ったサンドクッキー
言われてみればビスケットに分類されてるものは表面がつるっとしていたり、複雑な刻印が入っていたりして、手作りするのは難しそうな気もします。
いっぽう、クッキーの分類になってるものは表面がガサガサしてるので、手作りっぽいような……。
ただし「マリー」はビスケットなのに「マリーを使ったサンドクッキー」はクッキーに分類されていて、まるでひっかけ問題のようです。
【アメリカのビスケットは菓子パン?】
ちなみに、Q&Aの文章にはさらに気になる一文ありました。
「アメリカでビスケットというと、やわらかい菓子パンのことを呼びますが、国によってビスケットとクッキーの言葉の使い分けはあまりはっきりしていないようです」
アメリカでは柔らかい菓子パンがビスケット??? と、一瞬疑問におもったのですが、ハッとしました。
そういえば……ケンタッキーフライドチキンの「ビスケット」って菓子パンっぽい!
なるほど、アメリカではあのスコーンとパンの中間みたいなのがビスケットなのね……。
【並べてみると納得】
ビスケットとクッキーの違い、文章だけ読むとなんて曖昧な……と思ったのですが、実物を並べて目でみると、なんとなく納得したのでした。
しかし、こういう感覚的な区別って、まだまだAIとかだと判断できなさそうですよね。
まだまだ人間の仕事は残されているようだわ……などと思いながら、ビスケットをもぐもぐ食べました。
参照元:森永製菓
執筆:御花畑マリコ
Photo:(c)Pouch
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