“サラリーマン” という働き方が日本に誕生したのは、約100年前。

そんな “サラリーマン” の戦前・戦後・現代と、各時代ごとの姿を描いたショートムービーが、YouTubeに公開されました。

120秒間にギュッと詰め込まれた、1世紀分の「働き方」の歴史。

時代が変われば「当たり前」が変わり、「働き方」も変わるのだということを、しみじみ実感させられるわ……!

【働く女性が「当たり前」じゃなかった時代】

2021年8月18日にクラウド人事労務ソフト「SmartHR」が公開したショートムービー『 “働く” の100年史 / 100 YEARS of WORK in JAPAN』。

気鋭のピクセルアーティスト・モトクロス斉藤さんが手掛けたドット絵を用いて、1920年代から2020年代までの「働き方」を描いています。

事務職が増加したことで “サラリーマン” という働き方が生まれた1920年代、画面に映し出されたのは、男性たちに交じって働く1人の女性。

「職業婦人」という言葉が生まれた1930年代、太平洋戦争真っただ中の1940年代を経ても、働く女性の数はまだまだ少ない印象です。

【人も国も元気だった高度経済成長期】

やがて時代は高度経済成長期に突入。

1950〜1980年代のサラリーマンたちは、扇風機を回しながら汗だくで働き、新幹線が開通し、都会と地方の行き来が簡単にできるように。

乗車率300%を超える満員電車(!)で通勤しつつ、朝から晩まで「モーレツ社員」としてガツガツ仕事をし、夜になると「飲みニケーション」と称して街へ繰り出していくのです……!


仕事も遊びも全力で、パワフルで、その描写は当時の日本そのもの

いっぽうで、働く女性の描写はなかなか出てこず、時代を感じずにはいられません。

【風向きが変わった1990年代】

オフィスの男女の数が同じくらいになったのは、男女雇用機会均等法の大幅な改正が行われた1990年代

「ノマドワーカー」という言葉が生まれた2000年代、働き方がより多様化した2010年代、そして働き方が急激に変わった2020年代……。

時代の流れと共に、当たり前のこととして、働く女性が存在するようになりました。

また2020年代の描写では、在宅ワークをする女性のそばで、パートナーの男性が育児に勤しんでおり、働き方はもちろん「生き方」も変化したのだと実感します。

【音楽もエモくて最高なんです!】

今現在、私たちが直面している現実も、いずれこういった歴史の1つになるのでしょう。

ショートムービーの音楽を手掛けているのは、浅野忠信さん・Charaさんの長男でシンガーソングライター・俳優のHIMI(ひみ)さん

心に静かに響いてくる音楽にも、ぜひ注目してみてください♪

参照元:YouTube、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
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