いにしえの昔から人々を魅了してやまない “怪異” 。その証拠に、世界各地には、常識や慣習から逸脱した “異なるもの” にまつわる作品が数多く存在します。
ちょっぴり怖いけど、同時に好奇心を掻き立てられる、怪異の世界。
奇妙で怪しいけれど、不思議とかわいい、世界の霊獣・幻獣・怪獣が大集合する特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」へ出かけてみませんか。
【どんなイベント?】
北海道・アヌココㇿ アイヌ イコロマケンル 国立アイヌ民族博物館にて、2024年9月14日から11月17日まで開催される「驚異と怪異―想像界の生きものたち」。人魚や河童など、人類が古くから思い描いてきた「異なるもの=想像上の生きもの」にスポットを当てた展覧会です。
■見どころ①:世界各国で生まれた不思議な生きものたち
想像界の生きものの多様性について祭具、衣装、絵画、彫刻、書籍などを通して紹介。人のようで人でない「有角人」、海の死霊「半魚人」、飛んでいるのか歩いているのか泳いでいるのかわからない正体不明の生きものなど、個性豊かな顔ぶれをご覧あれ!
■見どころ②:北海道会場ならではの展示
北海道という土地ならではの展示物にもご注目! 仮面の下は「のっぺらぼう」だという千島(ちしま)アイヌに伝わる怪物・フジルの木製仮面をはじめ、普段はなかなかお目にかかれないオリジナルコンテンツがゾクゾク登場します。
■見どころ③:怪異の文化史
博物誌や世界地図、現代アーティストたちの作品をもとに、アジア・中東・ヨーロッパの “比較怪物学” を紹介していきます。未知なる世界の驚異や怪異が、どのように描かれ理解されてきたのか、深掘りしていきましょう。
【私はこれが気になる!】
知れば知るほど興味をそそられる「驚異と怪異―想像界の生きものたち」。地元の人はもちろん、北海道に旅行に行く際には、足を伸ばしてのぞいてみたくなりますよねぇ。
ちなみに……今回の展覧会には、インドネシアに伝わる伝統演劇「舞踏劇ワヤン・オランの衣装」や伝統舞踊「バロンダンス」にまつわる展示もあるようです。
私はどちらも鑑賞したことがあるのですが、いずれもパワフルでユーモラスでありながら、ミステリアスでもあり、異なるものの世界にいざなわれるかのような感覚がありました。ぜひもう1度、あの不思議な感覚を味わってみたいものです!
※会期中資料替えがあります。
参照元:国立アイヌ民族博物館、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
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