『乙女の週末』は、週末に少し遠出して森林浴をしたり、美術館めぐりをしたり、手作り体験をしてみたり、訪れた土地ならではのおいしいものを味わったりしようという女性たちのために、ポーチ編集部が実際に訪れたおすすめスポットを紹介するコーナー。今回は日本三名泉の1つとして名高い、群馬県の草津温泉のオイシイ観光スポットをご紹介します。

草津温泉には、かなり多くの饅頭屋があります。屋号を数えれば、その数10軒以上。草津一番の見所である源泉『湯畑』を囲むように饅頭屋が点在し、温泉が湧き出る湯の川や四季折々の美しい光景が魅力の『西の河原公園』への散歩道には数多くの饅頭屋が軒を連ねます。こんなにたくさんの饅頭屋があると、どこのお饅頭を買ったらよいのか迷ってしまいますよね。「温泉まんじゅうって、ババくさーい」と思った方、饅頭屋めぐりをしておいしさを再認識するチャンスです!!

西の河原公園への散歩道は、地元の人たちの間では『まんじゅう街道』の名で親しまれています。この道を通る観光客は、『長寿店』の蒸したてホカホカのお饅頭をほぼ100%食べることになります。『長寿店』では、蒸したてのまんじゅうを無料で配っているのです。配るというよりは、半ば強引に饅頭を押し付けられるという印象もありますが、店員さんたちは饅頭を押し付けても無理やり購入させるような態度はとらない点が好印象。『長寿店』の饅頭は、粒あん入り茶饅頭(写真)と栗あん入りの白色、うぐいす餡入りの緑色の3種類(50円/1コ)。今回は茶色のものを手渡されました。長寿店の饅頭は、皮が厚くてふわっふわ、餡は甘めです。蒸したてだから、甘さもより強く感じられるのかもしれません。こちらのお饅頭はアツアツのうちにいただくのがベスト。冷めると少々硬くなってしまうので、レンジで10秒程度温めるか蒸して食べるとよいでしょう。

薄皮で粒あんを包んだ饅頭が人気の『松むら』は、夕方には売り切れてなくなってしまうこともある人気店。学生の頃に草津温泉でアルバイトをしていた記者は、草津中の饅頭を食べ歩きましたが、『松むら』の饅頭は草津温泉駅前にある『田島屋』のくるみ饅頭(80円/1コ)に匹敵するぐらいおいしかったと記憶しています。今回も試食しましたが、そのおいしさは健在。粒あんは甘いのですが、やわらかみと奥行きのある甘さ。きび砂糖を使用しているのでしょうか?(『松むら』の饅頭は1個80円)

草津にある饅頭の中でおそらく一番キュートなのが、栗あんとこし餡の2色入りの『本家ちちや』の饅頭(100円/1コ)。上記2店の饅頭が温泉饅頭のイメージに近いものだとすれば、ちちやの饅頭はオシャレ系。薄すぎず、ふかふかすぎない白い皮を割ると、中には栗あんとこし餡が。栗の時期にもよるのでしょうか、今回試食した饅頭の栗あんは若干白い気がしました。それでも、しっかり栗の味がします。こし餡も上品な甘さで、抹茶や紅茶などと合わせてティータイムにぴったりの印象。粒あん入りの茶饅頭(80円/1コ)もあります。

天ぷらにした饅頭、かりんとう饅頭、信州名物『おやき』を思わせる野沢菜入りの饅頭を販売している店も数軒あるので、さまざまなフレーバーの饅頭の食べ比べもおもしろいものです。ところで草津には、無料の共同浴場や足湯を楽しめる場所など、美肌効果が期待できる草津温泉を無料で堪能できる場所が20カ所近くあります。温泉とまんじゅうの最強コンビネーションを、満喫してくださいね。

Written by sweetsholic

<詳細データ>
名称: 『長寿店』
住所:群馬県草津町草津495-1
営業時間:6:00~19:00
定休日:不定休

名称: 『松むら』(まんじゅう街道途中の店舗)
住所:群馬県吾妻郡草津町389
営業時間:7:00~19:00
定休日:火曜日

名称:『本家ちちや』(湯畑店)
住所:群馬県吾妻郡草津町389
営業時間:8:00~18:00/~21:00(土曜、連休中のみ)
定休日:無休