「腹が減っては戦はできぬ」
その日記者は、朝の通勤ラッシュっでごった返している電車に飛び乗ろうとするも、ひどく気が滅入って1本遅らせることにした。寝坊したため朝食にありつけず大変に「空腹」だったのだ。おかげで普段のように人ごみに揉まれる元気はまったくなかった。何か食べる物はないか……? 辺りを伺うも、売店はなし。とはいえ、立ち食いそばを食べている時間はない。
飲み物で我慢するしかないな。そう思い近くにあったドリンクの自販機に近づくと、1本の真っ赤なパッケージが目に入った。そこには、「トマトバジル」と書かれている。どうやらトマトのスープらしい。いつもはトマトジュースの類にあまり興味を持たないのだが、パッケージの上品な真っ赤な色と、そこに描かれた美味しそうなスープに腹の虫が「ぐう」と鳴った。
たまらず120円を自販機に入れて「ビストローネ セレクト トマト バジル」を購入。日本コカ・コーラ(株)のものだというのはやや意外だったが、国産トマトを使用しているというのにもテンションが上がる。
急いでフタを開けてゴクリ……。「う、うっわー」と思わず声をあげたくなった。ドロリとした濃厚トマトとバジルの深い香りと爽やかな風味が、渾然一体となって口いっぱいに押し寄せてくるのだ。パンを食べながら、スプーンですくって食べたくなる一品である。思いがけず朝から、ささやかながらも優雅な時間を楽しむことができた。
しかし困った。記者の胃袋は、さっきよりもいっそう減り具合をアピールし始めたのである。たまらずその場でもう1本購入し、勤務先の近くで欧風パンを購入。スープとパンとを交互にむさぼろう。オフィスに着くなり、さっきホームではできなかったことをより贅沢に味わうことにした。
(記者:メル)
参照元:cocacola.co.jp(http://bit.ly/aw6pHa)
写真:Pouch
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