ネットでよく議論または論争になるのは「いまどき英語くらい喋れないと。。。」「英語がはなせると世界中にチャンスがある」などなど、英語ができるとそんなに仕事もちがうのか? と思う人、多いはずです。それではネイティブはどんな風にお仕事みつけたり転職したりしてるんでしょうね? 今日はそこらへんの表現をご紹介。

■Speaking English won’t guarantee you a Job.
(英語を話せたって、仕事のクチの保証なんてひとつもない。)

ある英語の記事で見かけた表現です。won’tはwill notの略です。ただの未来形の否定ではなくこれはとっても強い否定なんですよ。直訳すれば、「英語を話すことはあなたに仕事をひとつ保証することは絶対にないでしょう。」となります。ちなみにこれは本当です。このあたりは次回もうちょっと詳しく説明するとします。

■quality employment(くおりてぃ えんぷろいめんと)
質のいい雇用。つまり、条件のいい仕事のクチのことです。

■decent job (でぃーせんと じょぶ)
まっとうな仕事。のことです。decentは「ふさわしい・立派な」という意味です。そうそう、昔、麻生太郎元首相が外務大臣時代にある答弁でこのdecentの意味を面白く次のように説明されていて、へえーと感心したことがあります。『decent jobってのを適当な仕事。と訳していますがこのdecentってのは立派なって意味でも使われておりまして、He is a decent man. というと彼は立派な男だ。という意味なんですが日本語で訳すと適当な男となってしまい、「あのヤローはテキトーなヤローなのか!」ってことになりかねないわけです。』英語の知識と持ち前のべらんめえが見事に調和(笑)した答弁だなあと記憶しています。

■job hopper(じょぶ ほっぱー)
職を転々とするひとのこと。日本と違って、有能な人はあまりひとつの会社に長居せずにどんどん好条件をもとめて転職をする傾向もありますので、かならずしもネガティブなイメージはありませんがもちろん、なにをやっても長続きしない人もまた、このように呼ばれたりもします。

■melting pot society (めるてぃんぐぽっと そさえてぃ)
アメリカのような他民族で構成される社会のことです。melting potとは「るつぼ」のことです。こういう社会では語学のレベルはまちまちなので、相手がたどたどしい英語でも通じればOKと考えられています。ですので、英語のレベルをいちいち気になんかしません。余談ですが、この良くつかう「人種のるつぼ」のるつぼって見たことある人、どれくらいいるんでしょうか? 私はないです。形も知りません(笑)

というわけで、日本とは雇用や語学の考えが違う欧米(主に英米)での「お仕事と語学」についてもうちょっと次回はつっこんでいきたいと思います。なんか今回は真面目でしたね。サーセン!

(文&英語&イラスト:Maiko Kissaka

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