楽器を持っていなくても、口で楽器の音色を奏でる特技を持った人がいます。「ビートボクサー」と言えば、口でリズムセクションの音を再現する人のことをいうのですが、アメリカの有名俳優は、ギターの音色を口で完ぺきに再現するのです。どこからどう聞いても、本物のギターの音にしか聞こえません。彼の素晴らしいパフォーマンスの動画( http://goo.gl/YRIAT)をご覧ください。

彼の名はマイケル・ウインスロー。この名前を聞いてピンと来た人は、なかなかの映画通です。俳優・コメディアンの彼は、映画『ポリスアカデミー』シリーズで、ラーヴェル・ジョーンズ役を演じていました。このキャラクターは声帯模写が得意で、猛獣の鳴き声やサイレンの音を口で再現する妙技の持ち主です。当時この映画を見た男の子たちは、ジョーズの真似をして口で機関銃の音を出そうと躍起になったものです。

ジョーンズ役に代表されるように、マイケルさんはありとあらゆる音を再現できるのです。この世の中に、彼が再現できない音はないのでは? と思うほど、彼の口真似は優れています。

彼のレパートリーのなかでも、秀逸なのがギターヒーローのジミ・ヘンドリックスの物まねです。見た目やステージング、しゃべり方だけでなく、なんとギターの音色まで口だけで再現します。よく聞いてみてください、どう聞いても本物のギターの音にしか聞こえません。とくに動画後半(2分15秒あたり)のフィードバック音は「すごい!」の一言に尽きます。

本物のギターでさえも、ジミの演奏に近づくのは大変難しいのです。それをマイケルさんは口だけで見事に表現しています。是非一度生で聞いてみたいものです。できることなら、マイケルさんの持ちネタのすべてを聞いてみたいものですね。

(文=チャーミー)

参照元:Youtube atelis87