鶏肉の消費量が日本一の県、『大分』。中津の唐揚げや鳥の天ぷらなどが大分県の鳥料理として全国的に有名ですが、実はそれに勝るとも劣らない、最強の鳥料理があることをご存知でしょうか?
それは大分市吉野地区の猟師が、雉や鳩などの鳥肉を使った飯料理が発祥とされる『吉野の鶏飯』。炊きたてのご飯に醤油・酒・砂糖などで味付けした鶏肉とごぼうを混ぜ込んで作る混ぜご飯ですが、これが本当に美味しいのです。
作り方はとっても簡単で、漫画『美味しんぼ』にも登場したほどの味を家庭で簡単に楽しむことができます。レシピは以下の通り。
【吉野の鶏飯の作り方】
・材料(2人前)
米 2合
鶏もも肉 1枚(250g前後)
ごぼう 1本
※最初からささがきになっているものを使用する場合は半袋程度
醤油 60cc
酒 30cc
砂糖 10g
にんにく 10g
・作り方
1.鶏もも肉の皮を外して熱したフライパンに入れ脂を出し、ごぼうをささがき、または長めの乱切りにして水にさらしておく。
※この時点、または事前にご飯を炊いておきましょう。
2.炊き込みご飯に入れる程度の大きさにカットした鶏もも肉を表面の色が変わるまで中火で炒め、ごぼうを入れて更に軽く炒める。
3.醤油、酒、砂糖、にんにくを入れて水分が3分の1ぐらいになるまで弱火で煮詰める。
4.炊き上がったご飯に3を混ぜ込み、全体に色が付いたら完成。
しいたけを使ったものやにんにくを入れないものなど、吉野の鶏飯のレシピはたくさんインターネット上で見かけることができますが、特ににんにくを入れたレシピは醤油と砂糖だけではぼんやりしがちな味を引き締めることができ、最高に美味しいです。
鶏肉の代わりに豚こま切れを使っても一風変わった味が楽しめますし、炊いて少し経ってしまい水分が抜けたご飯も絶品料理に早変わりの『吉野の鶏飯』。今晩のご飯にいかがでしょうか?
(写真、文=江田島平子)
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