みなさん、今週末の予定はいっぱいですか? 午前中はヘアサロン、ランチの予定あり、お茶の予定あり、その後のディナーの予定もあり…… そんな忙しいあなたに、「夕方」も立派なミーティングタイムにできる方法を紹介しましょう。

夕方。「お茶しようよ」と声をかけるにはちょっと遅すぎるし、「晩ご飯食べよう」だと早すぎるし、なんとも微妙な時間ですよね。でも、夕方に入店すると割引があったり、空いているからすぐに注文した食べ物が届いたりと、お得な時間なのも確かです。

そんな夕方を思う存分楽しんでいる国の人たちがいます。その国とはフランス。実はフランス人にとって、夕方は「アペロ」の時間なのです。アペロとは、アベリティフ(食前酒)のこと。フランス人は仕事終わりの夕方に、「アペロしない?」と誘い合って、夕方を満喫しているのです。

アペロの過ごし方は、こんな感じ。シャンパン、パスティス、ロゼワイン、キールやミモザなどのカクテルを飲みながら、ポテトチップスや野菜スティック、カナッペなどの指で食べられる軽いおつまみを食べて、あとはひたすらしゃべる! 

平日のアペロは、職場の近くのカフェなどで軽く一杯飲みながらおしゃべりをして別れることが多いけれど、週末はおいしいお酒を飲みながらいつまでもおしゃべりに花を咲かせることが多いのです。

特に夏場は、緯度の高いフランスではなかなか日が沈まないこともあり、フランス人は庭やカフェのテラス席でアペロを存分に楽しんでいます。

ということでみなさん! この「アペロ」の時間を生活に導入してみてはいかがでしょうか。もちろん、フランスとは違って、日本では会社帰りにアペロをするのはちょっと難しいかもしれませんが、週末に導入すれば夕方も立派にミーティングタイムとして成立します!

お昼も夜も予定が入っているけれど夕方だけでも会いたい人に「アペロだけしない?」と誘ったり、ティータイムに会った人とまだ一緒にいたい場合に「アペロもしてかない?」と誘ったり。夕飯の約束をしている人と、もう少し長く合いたいと思ったときには「アペロも一緒にどう?」と誘うこともできちゃいます。

夕方が気持ちいい季節。お酒とおしゃべりを楽しむフランス人を見習って、ぜひ「アペロ」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(文=山川ほたる、写真提供=Akane Fujisawa)