FacebookなどのSNSやブログで、自分が食べたり作ったりしたおいしいものの写真を公開している皆さん! おいしそうに写せていますか? 「目の前にあるものはとってもおいしそうなのに、なぜか写真を撮るとまずそう…」という経験をした人も、多いのではないでしょうか。

12月、1月はいろいろなイベントが多くなる時期。きっと食べ物の写真を撮ることも多くなるはず。そこで、超初心者でも使えるおいしそうな写真を撮るコツを専門家に聞いてきました。カメラのコツはたくさんありますが、簡単でスマホでも使える簡単なコツを3つ、紹介します!

教えてくれたのは、フォトグラファーのJason Condeさん。

1つめのコツとはズバリ「フラッシュをたかないこと」。暗いからって、フラッシュをたいてしまうと残念な結果になります。ジェイソンさん曰く、「取り返しがつかない」とのこと。

例えば下の写真。右と左の場合、一瞬右の方が良さそうに見えるかもしれません。

でも、インスタグラムやOffice Picture Manager(office2003)、プレビュー(Mac)などの画像編集機能を使って画像を調整すると、下のようになります。

左の写真は明るく加工ができ、みかんの質感が見えますが、右の写真はどんなに加工しても、真っ黄色になってしまった部分はみかんの質感を取り戻すことができません。

クリスマスシーズンなど、ちょっとロマンチックな暗いレストランでディナーを食べる時には、フラッシュをオフにしたまま写真を撮ってみてください。そのほうがロマンチックだしね。

2つ目のコツは、「ピントに注意すること。」ピンぼけの写真って、見ていて気持ち悪いですよね。スマホなど、カメラに「マクロモード(多くのデジカメの場合、花マークで示されます。)」がない場合は、無理に接写をしてはいけません。撮りたいもの(被写体)から30センチ以内のものはボケやすいので、1枚撮ってみてピンぼけになってしまう場合、カメラ超初心者さんは被写体から少し離れましょう。

カメラに「マクロモード」がある場合は、それを使って撮ると近くのものも比較的ピントが合いやすくなります。ただし、「マクロモード」にする場合、手ぶれの影響を受けやすくなります。手ぶれが気になるときは、手に持ったまま「セルフタイマー」機能を使いましょう。シャッターを押さなくてすむので、手ぶれが少なくてすみます。

3つ目のコツは、「色味を整えること」。撮影した写真をモニターで確認したら、全く色味が違って驚いたことはありませんか? 

左の写真は、何も調整せずに撮ったもの。実際のものよりも全体が青っぽく、なんだかおいしく見えません。こういった、画像の色味を整えることもおいしく写真を撮るためには必要です。

デジカメの場合は、ホワイトバランスを調整する機能がついているものが多く、これを使うと色味が調整できます。多くの場合、蛍光灯マークや曇りマークなどで示されています。室内の場合はAWBでだいたいOK。でも見た目と色が違う場合は、ここを動かしてみると、見た通りの色が出てくる可能性大! 小難しいことはさておき、カチャカチャ動かして色味を確認して見てください。

カメラによっては「白データ取り込み」という機能がついているものも。この機能がある場合は、撮りたいもののすぐ隣に真っ白なものを置いてデータを取り込むと、色味が調整できます。スマホの場合でも、ホワイトバランスを調整できるカメラアプリを入れれば同じことができますよ。

いかがでしたか? 超初心者の皆さんは、ちょっと工夫するだけで写真が変わってくることがわかるはず。記者はもっとカメラのことを学びたくなりました。ぜひ皆さんも一度、試してみてください。

取材協力:Jason Conde
(取材、文=FelixSayaka