こんなに寒いと熱々の煮込み料理が恋しくなっちゃいますよねえ! 以前ご紹介した「ピェンロー鍋」も体の芯からポカポカになって良かったけれど、煮込み料理が盛んな東欧風のお料理も捨てがたいんですわ。
というわけで、本日はウクライナ人の女の子ナターシャさん直伝の「ウッマいボルシチ」があまりにも美味そうなので作ってみることにしました。え? ボルシチといえばロシアじゃないかって? なんと意外にも、ボルシチって実はウクライナ生まれなんだそうですよ!
ウクライナ人にとってボルシチとは、日本でいえば味噌汁みたいなもので、まさに“おふくろの味”なのだそうな。今回ナターシャさんが教えてくれるのは、彼女のお婆ちゃんが作ってくれるボルシチのレシピなのだそうです。このレシピにそって作れば、ウクライナの家庭の味が日本にいながらして堪能できちゃうなんてステキすぎる!
というわけで、さっそくご紹介致します。ちなみにボルシチに使われるビーツ(レッドビートまたはスビョークラとも呼ばれる)は、最近では日本のスーパーでも手に入ることもありますが、ナターシャさんによると無くても良いそうです。ちなみにナターシャさんのお母さんは、ビーツなしでボルシチを作るそうですよ! 気軽にトライしてみましょ♪
<ウクライナ人ナターシャさんの「ウッマいボルシチ」レシピ>
【材料】
豚肉 300g (牛肉や鶏でもOK)
ビーツ 中1個(缶詰もOK。なくてもいい)
トマトジュース 300ml
玉ねぎ 大1個
キャベツ 1/2個
ニンジン 1本
ジャガイモ 中6個
ピーマン 1個
サラダ油 大さじ2
【調味料】
レモン 1/6個
塩・砂糖 各小さじ1
こしょう 適量
サワークリーム お好みで
ヨーグルト お好みで
以上
【作り方】
1. 水3リットル鍋に入れて、肉を入れて、約1時間煮込む。沸騰したら、アクを取る
2. にんじん、ビーツを細めに刻む。
3. 玉ねぎを細切りに。
4. フライパンにサラダ油を入れて、玉ねぎを金色になるまでに中火で炒める。
5. 玉ねぎが金色になったら、にんじんやビーツを加え3分ぐらい炒める。
6. 最後にピーマンを入れて、トマトジュースを加える。
7. 15分間フタをして煮込む
8. フライパンで煮込んでる間、お鍋の方をチェック。お肉が柔らかくなったら鍋から出して細かくする。出汁はそのまま。(ナターシャさんは、骨があれば「ウクライナにたくさんいる野良犬にあげる」そうです)
9. ジャガイモは皮をむいて3センチ角に切り、出汁が入っている鍋のなかへ。沸騰したら再びお肉を加える。
10. ジャガイモが柔らかくなったら、フライパンで炒めた野菜を鍋に入れる。
11. 塩、レモン汁、コショウをお好みで加える。(お婆ちゃんの隠し味の秘密→「ほんの少しのお砂糖を入れると味が豊かになる」とのこと)
12. キャベツは千切りにして、最後に鍋に加える。5分中火で煮る。
13.スープ皿に盛り付け、サワークリームや細かくちぎったパセリを飾ってできあがり!!
ふう、野菜を切るのに少し手間取り、ちょっと時間がかかってしまった。とはいえ、野菜さえカットできれば炒めて鍋に入れるだけなので、そんなに手間ではないですよ。
完成したお料理は、どっからどう見ても真っ赤な本格ボルシチ! 見ればみるほど美しいルージュ色です。なんて綺麗なのかしらと、うっとりするくらいに。
さてさて、どんな味なのかしら。熱々のうちに、いっただっきまーす! パクーッ!! 熱……アツツ……!
わあ!! めっちゃうま~い! トマトとビーツが合わさったような、複雑な風味が口いっぱいに広がります! さらにサワークリームを混ぜると、まろやかで優しい風味が楽しめるぅ! これがナターシャさんのお婆ちゃんの味なんだなあと思うと、思わずジーンとしてきます。そして体も心もポカポカしてきましたよ!
初めて作ったのに見た目だけじゃなく、味も本格ボルシチができたことにも感激です。最後の塩、こしょう、レモン、そして少しの砂糖などの加減次第で、少々風味の方向性が変わってくるので、何度か作ってみて自分好みの味付けを研究してみたいところ。ちなみに、ビーツの赤色がまな板などに付着するので、木製の場合はご注意くだされ。もちろんお洋服にも気をつけてね!
というわけで、ナターシャさんの「ウッマいボルシチ」は、本当にウッマいことがわかりましたよーっ! みなさんもこの冬、手作りボルシチでポカポカに温まってくださいませ♪ え? もっと温まりたいって? そんな女子は、ウォッカでも飲んでしまえー!
(料理、写真、文=メル凛子/ 撮影機種 iPhone5)
参照:ブログ「ナターシャのキエフに住んでる生きてるウクライナのブログです!」(http://cossack.exblog.jp/)
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