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イングランドのチェスター動物園に住む小鹿、アルナちゃんとネオくんは、とっても仲良し。

平均寿命10年、最長でも40センチほどにしかならない、世界でもっとも小さい鹿『The Kirk ‘s Dik –dik(危険を察知した際に彼ら自身が発する音から名付けられた名だそう)』という種類であるというこの子たち。

彼らはある共通の境遇から、よりいっそう強い絆で結ばれたのだと、海外サイト『ZooBorns』が報じています。

その境遇とは、「母親の育児放棄」。8カ月ほどネオくんよりもお姉ちゃんであるアルナちゃんは、自分の姿を重ね合わせているのでしょうか、ネオくんを日々気遣うように生活を共にしているのだそう。

彼らを世話している飼育委員クレア・マクフィーさん曰く、「鹿はごくたまに、自分の子供を愛そうとしない場合があります」とのこと。「ネオの母鹿は残念ながら、その傾向にありました」

体長わずか20センチ重さ1.3キロ(!)、PCのキーボードと全長がほぼ同じであるネオくんは、まるでぬいぐるみが動いているかのような可愛さ。しかし母親に拒絶されたことでその気性は未だ定まらず、そんな彼の気持ちをどうにか落ち着かせるべく、アルナちゃんは側でじっと見守っているんですって。

美しき姉弟愛をみせる彼らは、その愛らしすぎる風貌でもまた、見る者を強く魅了します。抱きしめたら折れそう、とはまさにこのこと。彼らが強く元気に、そして仲良く育ってくれることを、切に願わずにはいられませんね。

(文=田端あんじ)

参考元:ZooBorns

▼なんなのこの可愛過ぎる生き物は……!

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