husen1ネコってあまり感情を表に出さない生き物。長年一緒に暮らしていると、その無表情のなかに表情を見いだせるのですが、ほんのりすぎて非常分かりづらい。それがまたネコ“キュン”ポイントのうちのひとつだけど。

そんなある日、インターネットである画像を見つけました。それは、ネコの顔の前に「ハイテンションな口元」を書いたふせんをかざしているもの。口元が変わるだけで、ネコがめっちゃテンションあげあげに見える!! 

ということで、今回は近所にある「ノラ猫のたまり場」にお邪魔して、写真を撮り、実際にハイテンションになるか試してきました!

用意したものは、毛糸で作ったもふもふ(力作・おびきよせ用)と、ふせんにハイテンションな口元を手書きで描いたものを割りばしに固定したものを数種類。
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ノラ猫に餌をあげるのはポリシーに反するのですが、イマ―ジェンシー用のネコジャーキーも持参。本当はマタタビ欲しかったけど、コンビニにマタタビなんて売ってないんですね。インコンビニエンス!! ま、いいさ! 天気は快晴、いざゆかん!

と、さっそくネコスポットで、茶ネコさんを発見だ! もふもふを動かしてみた! 

記者「ネコさん!写真撮らしてー♪」
茶ネコ「……」
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とまぁ、遠くの、遥か遠くの方からこっちを見ていました。見ているだけでした。記者は目が悪いのでわかりませんが、とっても冷たい目をしていたと思います。くすん。

少しポイントを変えてみると、3匹のネコさんがひなたぼっこ中でした。

記者「ネコさん! あそぼー♪」
茶トラネコ「……」
黒ネコ「……」
トラネコ「……」
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3匹いるとか、いいねいいね! しかし、遠い。近づくと逃げる。割りばしつけたって届かない。なんか違うなぁ。少し、近づいてきてくれたけど、撮影失敗。ちっともキュンとこないよ!
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さらにめげずに場所を変えると、もう1匹灰色ネコさん発見! 実はこの子が本命なんです。ときどき触らせてくれるネコ見知りさんなので、ちょぴり期待。キュン死しちゃう? キュン死しちゃうのわたし??  記者の力作もふもふにも反応してくれました。嬉しいよ!ありがとう!! 早起きして作った甲斐があった。3度目の正直なるか……!
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っと、灰色弟君(たぶん)もキター!
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うん、ずれてるけど、非常に可愛いよこれ。テンションは微妙に高くないんだけど、可愛い♪ 
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でも、なんで来てくれたか分かったよ。わたし最終兵器ネコジャーキーを手に持ってたんだわ。ノラ猫に餌あげちゃだめじゃない!!! やっぱごはんか! 食い気なのか!!!

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しかし、ジャーキーの匂いを嗅いで、「ふん」と鼻を鳴らしていってしまいました。お気に召さなかったようで。

家に帰ってパソコンにカメラ取り込んでみたら、ほとんどいいのがなくてがっくりした。楽しかったけど、こんなんじゃ記事にならないよぅ……どうしよう。

困ったので、実家の父に電話。うちの黒猫でやってほしいとお願いしたら、お父さんが予想外にノリノリ。10分後には携帯に力作の作品の画像が届いた。口元っていったのに「ゾウの鼻」「ブタ鼻」「ヒゲ」「ワニ」「ヘビ」「マスク」「ミッキー」「ドナルド」などなど。ドナルドなんか目まで描いちゃってるわい。

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さらに10分後。素敵な画像が届いた。顔文字みたいな黒猫。ニヒルな微笑みの黒猫。オオカミの口のワイルドな黒猫。
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母が黒猫を抱っこし、父が撮影。ただでさえ、愛想のない黒猫の顔がだんだん引きつっているのがわかる。というか、めっちゃ怒っているじゃん! テンション高いとかじゃなくて、ガチで怒っている!!! 黒猫的には、抱っこはかまわないが、顔の近くでごちゃごちゃされんのが気に入らなかったらしい。父は黒猫に一発お見舞いされたようだ。父、名誉の負傷。

結果、分かったこと。ネットで話題になっている写真を実際に撮ってみるのはむずかしい。

それでもネコはどう撮ったって可愛いんだ。ハイテンションだろうが、不機嫌だろうが可愛い。キュンとした。
それと、父(御年6?歳)が一生懸命、絵を描いているところを想像したら、それにもキュンとした。

参照元:Bored Panda
取材・撮影・執筆=黒猫葵 / 協力=黒猫家 (c)Pouch