バナナ彫刻職人・山田恵輔さんに勝手に弟子入りしてみた！　バナナ彫刻、難しすぎまする……やっぱりプロはすごい！

バナナをむいたら「キャー馬がいる！」　なーんて感じのバナナ彫刻職人・山田恵輔さんの作品。バナナを非常に精巧に掘った作品をtwitterやPixiv、アメブロで投稿なさってています。

山田さんはあちこちで取材に答えて「バナナ彫刻を仲間を増やしたい。脱力と笑顔の輪を広げていきたい」と答えています。うん、記者もなんかやってみたいよ。難しそうだけど、失敗してもあまり痛手はないね。しかも関係ないけど、山田さんはイケメンだ〜！

ということで、山田さんに連絡をして作り方を教えてもらって、記者も作れるかやってみることにしました。勝手に弟子入り状態です！

■バナナ彫刻職人、山田恵輔さん

山田恵輔さんは滋賀県在住の電気工事関係のお仕事をされている会社員。毎日暇すぎて趣味としてバナナを掘り出したのだとか。その作品は、スパイダーマンだったり、さざえさんの波平だったり、ひこにゃんだったり。海外メディアからも注目されているバナナ彫刻職人です。

そんな山田さんに、作り方やかけている時間を聞いてみましたよ。

■山田さんにインタビュー

—どのくらいの時間をかけて作品を作っているのですか？

山田さん：デザインにもよりますが、30分〜60分かけて作っています。

—なかなか時間がかかるのですね。でも、確かにあれだけ精巧なものだと時間がかかるのは当然かも。どんな道具を使っているのですか？

山田さん：バナナを彫るのには爪楊枝とデザート用のスプーンを使っています。複雑な作品の場合はバナナを彫る前にイラストを描いてイメージを決めるので、紙と筆記用具も使います。

—記者の家にもスプーンと爪楊枝ならあります！　今すぐにできそう。ただバナナが茶色くなっちゃいそうだけど……変色しないために、何かコツはあるのでしょうか？

山田さん：時間をかけて作品を作るときには、レモン汁を筆でバナナに塗って作っています。そうすると変色がおさえられますよ。

—なーるほど。では、削り取った部分のバナナや、できあがった作品は、その後どうしていますか？　

山田さん：削り取った部分は食べながら作っています。もったいないので。作品も撮影し終わったら食べます。

—そうなると、1日にそんなに作品は作れませんね。記者もやってみたいと思ったのですが、初心者にオススメのものはありますか？

山田さん：シンプルな形のものから試してみると良いと思います。何度もやればコツがつかめるかもしれませんよー。

ありがとう、師匠。じゃ、やってみるよー。ということで、記者が考えたのはバナナにリンゴを彫りつけること。バナナをむいたらリンゴが出てきたら、ちょっとおもしろいかな、と。アップル社のロゴマークみたいなものなら作りやすいかなと考えたのです。

■実際に作ってみた

最初に彫るリンゴの形をノートに書いて決定。勝手にアップル社のロゴを作ってしまうと商標をおかすのでリンゴの欠けはナシに。その方が作りやすいしね。その後、彫る作業の準備。必要なのはバナナ、爪楊枝、平たいスプーン、レモン汁と刷毛。

次に、彫りつける面のみバナナの皮をむき、変色しないようにレモン汁を実と皮にぬりぬり。

それからリンゴの形を楊枝で印付け。自分で言うのもなんだけど、なかなかうまく描けたんじゃない？

ところが……現実は甘くなかった。周りをスプーンで彫り始めたら、一気に細部が崩れる！　バナナはやわらかいのでちょっと触るだけでとろとろに。上部の葉っぱっぽいところが溶けちゃう。

もっと周りを彫ればいけるのか？　ぐいぐいと彫るも形がおかしくなるばかり。師匠〜。もうだめだ。食べちゃう。

■山田恵輔師匠の講評

—師匠！　なんだかぜんっぜんうまくできませんでした！　何が悪かったんでしょうか。

山田さん：全体的に彫った物の形がはっきりしていないので、下書きの段階でもっと深くリンゴマークを書くとよかったかもしれません。深く書いた上で、周りのいらない部分を取り除くともっと形がはっきりしたと思います。また、リンゴマークのサイズを大きくしても彫りやすくていいと思います。

—おおお！　では次にやる時はもっと深く彫ってみます。修行が必要ですねー！

いずれにしても、バナナ彫刻は簡単なものでもわりと難しいことがわかりました。やっぱり山田恵輔さんはプロだわ。記者が弟子を名乗るには数年の修行が必要かも。でも、バナナ彫刻ってけっこう楽しい。失敗しても食べちゃえばいいのだしね。ゆるゆると簡単なものからやっていけば、何年後かには上手になるかもしれない。

やってみると、さらに山田さんのすごさがわかるバナナ彫刻。みなさんも山田さんの作品を見ながら、バナナ彫刻に挑戦してみてはいかがでしょうか？

作品写真提供、取材協力=山田恵輔さん（アメブロ, ツイッター

執筆、取材=山川ほたる
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▼山田さんのスパイダーマン。この細かさ、普通じゃできません▼