(以下、タ:ライター兼 家政婦・纐纈タルコ F:ライター・Felix清香)
F:タルコさん、急に呼び出してすみませんー。
タ:やー、なんもだー。どうしたのさー
F:実はPouchの原稿料が下がるっていう話を聞いたんです。心配で心配で。
タ:えー誰から? よくわかんないけど、まずトリたのむね。大将、とりあえずビールとネギマ、塩とタレ2本ずつ。
F:悠長にネギマ食べてる場合じゃないですよ! 某有名人が「たしかな情報筋によると、Pouchの原稿料は100円だそうだ」って言っていたらしいんですよっ!
タ:ほえ?(ネギマの串からネギだけを食べる)
F:タルコさん、気ぬけすぎ! 今はそんなビックリ激安バーゲン価格じゃないですよね。これから下がるってことかな……? 記事ひとつ書いて100円とか、ありえない~! あとタルコさんの食べ方がせこい!
タ:記事ひとつ書いて100円かあ。ふつうに死ぬよね。うちは違うよたぶん……あっでも、さっき編集長が「今月の原稿料! はいっ!」ってアメ玉3つくれたな……しかもハバネロ味だったな……
F:えええええー! 100円どころかアメ玉? こりゃ飲むっきゃない! 大将、私、焼酎とつくね4本!
タ:あー落ち着いてね、このつき出しあげるから。(ここのやつ干からびてておいしくないんだわ)
【1日に100本書いてみよう! がんばろう☆】
タ:やー、ついにうちら「100円ライター」かあ。こまっちんぐのまいっちんぐ(飲)
F:昭和くさいなあ。しかも何ですか、その「100円ライター」って? あちこちで置き去りにされそうじゃないですかっ! そして記事の質が悪くて炎上しそうだ、100円ライターだけに(笑) でもなんだか語感はいいなあ。
タ:いいでしょ!(得意げ) そして1日に1万円稼ごうと思ったら……ええと……10000たす100…うーん
F:タルコさん文系すぎ! 10000円÷100円=100。記事を100本書いてやっとたどり着くんですね。
タ:自動やきとり焼きマシーンみたいだね。1日100本。バシバシ焼いてバシバシご提供。ネギマ! カシラ! うーん優秀。
F:ちょ、トリじゃないトリじゃない!
【編集部に住ませてもらうっきゃない!】
タ:マジな話、ウチの原稿料が他のWebメディアより高いかどうかは知らないよ。でも、人になにかお願いするのにおかしいという値段ではないよね、今のところ。
F:そうなんですよね。原稿料、もっと安いところもいっぱい知ってますし。ライター同士のやりとりが楽しくて居心地がいいし、多くの人に読まれていてやりがいがあるから、私は総合的に考えるとPouchの仕事はかなりお気に入りなんです。でも、いくらお気に入りでも、アメ玉とか100円の原稿料だったら生きていけない~><
タ:うん、Pouchのステマはそのへんにして。1本100円だの150円だのはスゴいよね。100本書いてもやっと1万円なら、ちょっと気を抜くと家賃払えなくなるよこれ。前略、道の上から、なんつってな!
F:(無視して)書ける量には限度がありますからね。どうしたら食べていけるんでしょうねえ? もしや、編集部に住まわせてもらえるとか。Pouchライターは全寮制?
タ:あのジャングルみたいな編集部で寝るとか……橋の下のほうがマシだなあ。
F:あ、わかった! よっぽどのかわいこちゃんなら、記事を書いて顔売っておけば、顔パスで飲食店に入れるかも!
タ:いやいやいや、今どきそんな大盤振る舞いな飲食店、ないんじゃない? 芸能人みたいな人ならまだしも。
F:ですよねー。しかも、それができたとしても、かわいこちゃんじゃない私には関係ないっ!(飲)
タ:あっキンミヤ焼酎は割ってから飲んだほうがいいよ!
【書き手のそれなりのプライドのようなもの】
タ:ちょっと真面目に返すと、原稿料ってつまりは自分の記事の価値だよね。買い叩かれんのは寂しい。
F:そうなんですよね。私は何かの価値を金額のみで決めてしまうのは危険だと思うし、ボランティアなどとして記事を無償で書くことまでは否定したくない、けど。
タ:うん、しっかりした理由があればいとわない。営利目的じゃないとか。そこに義あらば。
F:だけど、安い原稿料を払っているメディアや、無償で書いてもらっているメディアの中にはライターの扱いがひどいところもありそう。
タ:「載せてやってるうえに金やるんだから喜べ」って。うわーありそうだなー。
F:そう。100円で記事を書く仕事はやったことないから想像ですけど。
タ:そんな値段でやることになったら、変な地雷しこむねあたしゃ。記事をタテ書きで読むと「編集長は副社長のふぞろいの林檎」って出てくるとか。それこそがわたーしのープラーイド。
F:原稿料100円なのに難易度高すぎっ! そしてやっぱタルコさん昭和くさい。
【(ちいさくとも)メディアのそれなりのプライドのようなもの】
F:でも、どうしましょう、Pouchがそうなっちゃったら。今あんなにほんわかしているメル編集長が「さあさあ書けかけ! フェリックス、1日20本書けよー。原稿料は20本で飴3つだ! 光栄だろう?」とか言い始めたら。夜叉だわ。
タ:(あの人、飲むと私には「ひと月で数百本書いてくれないか」とか言うけどな)キバ生えてそうだね。
F:そう、キバを生やして、黒髪ロングで、角も生えてて、眼球は赤い!
タ:ひぇー。でもやだなあ、編集長がそんなになっちゃったら。
F:そうなんですっ! ということで、タルコさん今から直訴してください。だからわざわざ集合場所を編集部の近くにしたんです!
タ:えっ? あたしが直訴? フェリクスさんじゃなくて?
—————
編集長:こんばんはー! ふたりが飲んでいるのが見えたから乱入してみた!
F:あ、編集長! 今タルコさんが編集長に連絡をしようとしていたんですよ!
タ:原稿料が100円だったりアメ玉だったりしても、「義あらばいとわない、でも」っていう話をしてたんですけど……
編:よく言った! タルコの記事は今月からやっぱりアメ玉! Pouchはライターさん命だし、そういうことは絶対にしないようにしようって思っていたけれど、ライターさんたっての希望ではいたしかたない!
タ:ちょ
F:あ、そういうことじゃなくて、そういうことじゃなくて(もごもごもご)
編:フェリックスさんもご希望なのね! 仕方ない、わかったわ! 大将、ハツ18本と焼酎!
タ&F:(無言)
編:(一気に焼酎を飲み干して)ふざけんじゃないよ。こちとらきちんとした商売してんだ! 何が「原稿料100円」だこの野郎! 回転寿司か? Pouchは1カン100円の国道沿いのお寿司屋さんか? 皿とか戻すと怒られるタイプか?
F:豹変した! いや、そういうこと言う有名人がいたって話だけで……(焦)
タ:おちついて。あ、あそこ見て、アルパカが歩いてるよ?
編:ほんとだーかわいい♪
タ&F:(いやいやいや、いないよね……)
編:まあさー、一流出版社みたいな原稿料は払えないけど。でも、ライターさんたちはちゃんとした記事を書いて、ウチはちゃんとした額をお支払いする。フェアワーク・フェアペイの原則だよね。わかる? そういうのをちゃんとやってないと、だれからも信頼されない。結果、わたしらみたいな新興のメディアはすぐに消えちゃうんだ。そういう失敗は、悲しいよね。でも、それ以上に……
タ&F:それ以上に……
編:わたしは、「ちゃんとしている」ことに誇りをもっているんだよ。まだまだ小さなサービスだけどね、それでも自分はPouchを大事に思ってる。だれかに払うべきお金をふところに入れるほど困ってもいないし、いやしくもないから。そやってきちんとじっくり育てて育てて、将来はソフトバンクを買収するぐらいのメガメディアにしたい
F:話がいきなりでっかくなっちゃいましたね! でも前半はよくわかるなあ。
編:だから、原稿料が100円だなんてひどいデマを流されると、昔からいるライターさんはびっくりするし、新しい人は来てくれなくなる。営業妨害みたいなものだから何だかざんねん……(飲)……ざんねん……(飲)……残念だか珍念だか知らんが何の冗談だこの野郎! そうだ寿司送りつけてやろうよ、常温で6月下旬あたりに! 一回手でもんでから! いろいろひどいことになr
タ&F:大将お勘定おねがいできますかー!!
大将:あいよ、ええとネギマは1本150円で
タ&F:余計なこと言わないでー!!
そんなわけで、Pouchの原稿料は100円でもアメ玉でも常温のお寿司でもネギマでもありません。(まだ確かめていませんが)
執筆=FelixSayaka、纐纈タルコ/ 資料画像=める (c)Pouch
—————————————————————————————————–
▼▼▼せっかくなので便乗して募集である▼▼▼
Pouchではライター&編集者を募集中です! くわしくはPouch募集ページ(ライター、編集者)をご覧ください! おいしいアメ玉がもらえますよ!
【以下、Pouch編集長める から ひと言】
▼これ、100円
▼じゃなかった、こっちがホンモノの100円(手=める)
▼これ、アメ玉
▼さて、キミはどっちを選ぶのか。ライターになる上での究極の選択だよ!
(テヤンでぇ! Pouchの原稿料が100円とかホラ吹くヤツはいったいどこのどいつだい!
ショックで腕がまた長くなっちまったよ! どうしてくれる! テイッ!!)
▼「100円ライター VS アメ玉ライター」の泥沼の戦いはつづくのだった…
▼100円&あめ玉ライター構想に至った奇跡の発言集(ツイッターより)
(ひどいデマに最初はショックを隠せない編集長だったが…)
その著名人は、なんと、ポーチの原稿料を知っているという。いったい、いくらだと思う? 1本100円で書かせているっていうんだ。ひゃ、ひゃくえんって…!! 知らなかったよ…マジで? Pouchの原稿料100円なのかい? え? Pouch編集長の私でさえ知らない話しだよ。
— きくち める (@merurinco) May 18, 2014
(なぜか100円どころか、アメ玉払い案も勃発)
@SayakaFelix @kktarco 毎度タテに読んで、「あ め だ ま」「キャンディー」だとしたら、フェリックスさん伝説のライターの殿堂入りですね!!
— きくち める (@merurinco) May 19, 2014
(100円ライター、100円メディア、ワンコインメディア…って、響きがいいなぁ〜!
の風潮がPouch内に生まれて今に至る→ 結論:やっぱり100円に値下げするか)
@kktarco わたしも100円ライター、もしくは100円メディアっていう響きはいいなと思い、ちょっと気に入ってしまった。最近よくあるワンコインバー、ワンコインランチ、ワンコインカーなどを彷彿とさせて…。というわけでやっぱりポーチの原稿料は100円にするかねえ〜☆
— きくち める (@merurinco) May 19, 2014
コメントをどうぞ