7月のある日、西武鉄道池袋線「江古田」駅に降り立った筆者(私)のお目当ては、駅から徒歩1分ほどのところにある「赤茄子」という店―――。
ここの “従業員” は元気いっぱいの猫5匹。本日は、練馬区江古田で見つけた猫カフェならぬ「猫居酒屋」をご紹介します。
赤提灯が灯るにはまだ早い開店時間の18時。ギィッと木製の扉を開けると、目の前には2階へと続く直線の階段。あらいらっしゃい、と階段の上から顔をのぞかせた茶トラの営業部長「チーちゃん」に一礼し、まだ誰もいない店内を見渡すと、そこには柔らかい光の照明と緑が落ち着く空間が。まるで昔ながらの喫茶店。
一昔前は伊勢正三あたりがこういうお店の窓際の席でタバコをふかして新曲を口ずさんでたんだろうなぁ、なんてね。表で揺れる赤提灯とのギャップに思わずクスッとしてしまいます。
【猫飼い歴60年!! その素顔は……】
「生まれたときから猫がいて、猫飼い歴はもう60年。でも、オレそんな風(猫好き)に見えないでしょ?」と自虐的に笑うオーナーの小柳さん。たしかに、一見グレートデーンを3頭散歩させても絵になりそうなくらいがっしりとした方なので、本当に「人は見かけによらないなぁ」と思ってしまいました。もちろん、良い意味で。
オープンから4年目の同店。現在は、男女問わずおひとりさま客からグループ客まで幅広い客層に支えられているそう。なかには青森や山梨から訪ねてくる人もいるというから驚き。
【個性的なキャスト揃い】
先日1歳の誕生日を迎えたばかりで好奇心旺盛なキジ白「マコちゃん」、成猫とは思えない華奢さが可愛い薄幸の美少女「アーちゃん」など、毎日3~5匹の猫さんが出迎えてくれます。いずれも、オーナーご夫婦に保健所から引き取られたり、一時的に預かるつもりがそのまま“実子”になったり……とさまざまな過去を持つ猫さんたち。
「猫は気ままなところが可愛いから」というオーナーの意向で、店内をのしのしと闊歩する姿や、接客そっちのけで爆睡する姿を見ていると、彼らが今いかに幸せかよく分かります。
【フード・ドリンクも充実】
表の看板には「居酒屋」とありますが、同店では「オードブルの盛り合わせ(700円)」「あさり白ワイン(500円)」「焼きチーズハヤシドリア(750円)」など洒落たフードメニューも豊富。また、定番のカクテルも450円から揃う上「飲み放題(2時間半)+オードブルの盛り合わせが1999円」といった飲み放題コースもあるので、お好みでどうぞ。
愛嬌を振りまく子、マイペースな子……と、個性豊かな美猫さんが揃う「猫BAR 赤茄子」は、猫好きにはたまらない空間です。仕事帰りに美味しいお酒を飲みながら猫さんたちに癒されてみてはいかが?
店舗情報「猫BAR 赤茄子」
・住所 東京都練馬区旭丘1-77-2 2F
・電話番号 03-6915-3166
・営業時間 18時~24時30分
・定休日 月
・twitter @Cat_Bar_Akanasu
・お店から一言「週末は混み合うので事前予約をおすすめします」
取材・撮影・執筆=井上こん(c)Pouch
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▼「あーぁ、よりによって最初の客が変な記者(井上)かぁ……」とアーちゃん。まぁまぁそう言わず遊んでくださいよ
▼「そうだ! 外の様子をチェックしよーっと!」
▼「(……今日も忙しくなりそうだわ)」
▼定位置で待機中のマコちゃん。まだ1歳でわんぱく
▼あ、マコちゃんがすりすりしてくれました。恐れ入ります
▼人間のご飯は絶対だめ。ということで、お店から猫用おやつをもらいました
▼タビちゃん、おやついかがですか? 「シュバッッ」
▼「もらおう」
▼アーちゃんもおやついかがですか?
▼「もらおう」
▼お客さんが増えてきました
▼あ、わんぱくマコちゃん。テーブルの上が気になるんですね
▼専用のおやつをもらいましょうね
▼のびのび~っとくつろぐマコちゃんとタビちゃん
▼2匹とも淡い茶色が可愛らしい。チーちゃんとノンちゃん
▼お客さんからおやつをもらうタビちゃん
▼気軽に抱っこさせてくれるチーちゃん。ふわふわです
▼キリッとした表情で「ご来店お待ちしてます☆」
▼その後「えー! もう帰るのー!」とタビちゃんに引き止められ
▼すりすり攻撃でしばし足止めを食らう筆者
▼江古田の癒しスポット、おすすめです
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