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みなさんは、アメリカに「劣悪な条件のタバコ農園で働かされている子供たちが大勢いる」ということを知っていましたか?

本日YouTubeからご紹介するのは、「タバコ農園で働かされる子供たちのショッキングな映像」です。急性ニコチン中毒の症状を呈しながらも、死の恐怖に怯えながらも、子供たちは家計を助けるために働き続けています。

朝、子供たちがスクールバスに乗って向かう先は、学校ではなくタバコ農場。
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「働いていると頭痛がして、目の前が真っ暗になるの。吐くこともあるわ。殺虫剤を上から散布されて歩くことも立つことも出来なくなったことだってあった。早くここから抜け出さなければ、死んでしまうかもしれない」ヒメーナ 15歳(就労開始年齢14歳)
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アメリカの法律では、18歳以下の子供がタバコを買うことを禁じていますが、12歳になればタバコ農園で働くことができます。小規模な農園であれば年齢制限はありません。

作業を通して、毒性の強い殺虫剤やタバコの葉のニコチンが体内に入るため、ほとんどの子供たちは、吐き気、嘔吐、頭痛、めまいを訴えています。そしてこれは、急性ニコチン中毒の症状と合致しているのです。
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「葉が濡れているときはゴミ袋をかぶって仕事をするの。ゴミ袋はもちろんお金を出して買わされるわ。ゴミ袋の中は暑くて、まるで燃やされているような気分よ。」ケイティ15歳
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殺虫剤やニコチンの他にも、危険はたくさん潜んでいます。

鋭利な農具
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大きな機械
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危険な作業
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「30mの高さまで登って作業をするから、落ちることもあるし、落ちれば当然、死ぬことだってあるよ」カルビン 17歳(就労開始年齢15歳)
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悲惨な状況の背景にあるのは、やはり貧困でした。農業従事者の貧困率は他業種の約2倍。その76%がヒスパニック系住民と言われています。
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「家族を助けるためには、働かなくてはならないの」
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2011年に米国労働省から提出された「16歳未満の子供がタバコ農園で働くことを禁ずる法案」は、なぜか2012年に取り下げられてしまいました。その裏で動いたものは何だったのでしょうか?

現代のアメリカで、今この瞬間にも「大人の事情に振り回されて健康を蝕まれながら働かされている子供たちがいる」という現実を、あなたはどう受け止めますか?

参照元=YouTube
執筆=中野麦子(c)Pouch