高円寺の公式キャラ募集にイチ早く応募して話題沸騰中の「りんご飴マン」に会ってみた / 「募集のポスター見た瞬間に “ボクだ” って思った」

先日、記者は飲酒すべく、いつものように東京・高円寺にあるバー「Mr.PROTOCOL」のドアを開けました。すると、そこには見慣れぬ……というか、一種異様な姿の先客が……。

赤くて目玉のついたかぶりもの、頭頂部に刺さった割り箸、そして真っ赤にペインティングした顔。も、もしかして、もしかして、インターネット上でめちゃめちゃ話題になっている「りんご飴マン」さんじゃないですかぁ～!!!

す、すげえ、「りんご飴マン」はBARにいる（驚愕）。こんなチャンスは（たぶん）めったにないので、「りんご飴マン」さんにアレコレ聞いてみました！

■「りんご飴マン」って誰なの？

「りんご飴マン」は、リンゴ飴の魅力を伝えるサイト「ringo-a.me」から誕生した “生ゆるキャラ”（着ぐるみを着用しない生身のキャラクター）。雨の日、道端に捨てられていたボク（リンゴ飴）にそっと傘をかけてくれた通行人に恩返しがしたい！　との思いから擬人化した……という、ドラマチックなバックストーリーがあるみたい。

「高円寺在住、高円寺大好き！」を掲げながらも、青森県で劇団「RINGOAME」を立ち上げるなど他エリアでも活躍。「りんご飴マン」によると、「関係ない人が関係ない場所を熱烈に応援する」ことが重要だとかで、「交通費さえくれればどこでも行く」そうです。

ちなみに、「りんご飴マン」が頭にかぶっているのはカニのかぶりものをリメイクしたもの。つまり、カニのかぶりもののハサミと足を取っただけ……だから目玉がついているのね。

■「りんご飴マン」が注目されている理由って？

最近、「りんご飴マン」さんに注目が集まっているのは、高円寺商店街連合会の公式キャラ募集に応募したのがきっかけ。主催者側は「未発表のオリジナル作品のイラスト」を募集しているにも関わらず、すでに活動している “生ゆるキャラ” の「りんご飴マン」さんがトップバッターで応募。

それを高円寺商店街連合会が公式Twitterアカウントにてツイートしたところ、「りんご飴マン」さんの奇抜な風貌と憎めない間違いっぷりが大きな話題に。それだけで話は終わらず、それを知ったほかのエリアで活動しているキャラクターたちが「それ続け！」とどんどん応募してしまい “お祭り” 状態になったのです。

■「りんご飴マン」って高円寺の公式キャラになれるの？

記者：「高円寺の公式キャラ募集にトップバッターで応募されてましたね」
りんご飴マン（以下、R）：「ええ、募集のポスターを見た瞬間に “ボクだ” って思いました」
記者：「募集要項はちゃんと読んだんですか？」
R：「応募したいっていうのが先走って、完全にスルーしてましたね」
記者：「現在、どういう状況なんでしょうか？」
R：「高円寺商店街連合会さんに聞いたところエントリー外れてるそうです」
記者：「そうなんですか……残念ですね……」

■高円寺公式を狙うキャラたちと「ぐれキャラ」を結成！

R：「でも、新しい展開があったんです」
記者：「と、いいますと？」
R：「今回のことがきっかけでつながった非公認キャラたちと、グレーで、はぐれで、ぐれてる『ぐれキャラ』を結成しました。高円寺の商店街を清掃したり、高円寺の飲食店でアルバイトをさせてもらったりと、『ぐれキャラ』たちで活動を始めています」
記者：「へええ、目的は何なんですか？」
R：「高円寺商店街連合会さんに媚びを売って、媚びを売って、媚びを売り続けて、『もう分かったから。全員、公式キャラにするから』って言ってくれるのを待っています。ちなみに誰でも『ぐれキャラ』のメンバーになれます。高円寺がぜんぜん好きじゃなくてもいいので、とりあえず勢力を拡大したいんです」
記者：「へ、へえええ……でも、そうなると高円寺の公式キャラがすごい数になっちゃう可能性がありますよね？」
R：「みんな、居場所が欲しいんです。交通費もギャラも出ない、勝手にやってるだけの活動だけど、いつか高円寺の公式キャラになれるって、信じています」

「ぐれキャラ」のメンバーは、「りんご飴マン」さん、吉祥寺のジョージZさん、秋葉原のマスクメイドさんなど……みんな他エリアと掛け持ち（笑）。「りんご飴マン」さんによると、「故郷を捨ててまで高円寺を思う気持ちにしびれる」とのことだけど……高円寺って一体……。

「ぐれキャラ」仲間になりたい人は、Twitterで写真、名前、主な活動拠点、自己PR、高円寺に媚びた一言を「♯ぐれキャラ」をつけてツイートするとなれるらしいよ！　興味がある人は応募してみてね♪

参照元：ringo-a.me、Twitter / @ringo_a_me
取材協力：Mr.PROTOCOL
取材・撮影・執筆=夢野うさぎ (c)Pouch

▼さぁ、今夜も飲むぞ！　と、ドアを開けると……

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