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都内にあるご当地アンテナショップをめぐり、最高の “ごはんのおとも” を探していく「都内アンテナショップ巡り旅」 !! 今回はその、第2弾です。

今回は日本書紀に「可怜国(うまし国)」=美しい国だよ、とはっきり書かれている伊勢の国、三重県のアンテナショップをご紹介でっす!

【第2回目は、ちょっとした悩みを持つ三重県!】

無知な記者は三重県の名産が思いつかなかったのですが、皆さまはまず何を思いつきますか。記者はこの、「名産はなに?」という疑問を三重県のアンテナショップ「三重テラス」(東京・日本橋)のスタッフの方に直接ぶつけてみたところ、「松阪牛です!」と即答されました。ああっ、松阪牛って三重だったか……!

しかし、この質問をきっかけに、三重県の抱える特殊な悩みが明らかになったのです! それは……

超有名な特産品や名所があるのに、「三重県」の県名が目立たないこと!

「カニといえば北海道!」のような感じで、「名産」から簡単に「県名」が思い浮かばない。松阪牛を知っていても、「三重ならでは」感はなぜか薄い……そんな三重県の事情とは? それではここで1度、三重県の特徴についておさらいしましょう!

【三重県の特徴】

歴史的名所:伊勢神宮、伊賀(最強の忍者集団・伊賀忍者出身の地)
名産:松阪牛、伊勢エビ(県魚)、井村屋のあずきバー、天むす、赤福
有名出身者:松尾芭蕉、ドン小西、平井堅、チャンカワイなど
日本一:海女が多い、駅名が短い(津駅)

振り返ってみると名所と名産が盛りだくさんという印象! しかし知名度が高すぎた結果、名声だけが日本中を駆けめぐり、逆に「三重県が生んだ」という印象がうすーくなってしまったのかもしれません。

そんな贅沢な悩みをもった三重県ですが、ご飯のお供に関しては自信ありとのこと! なんたって三重県といえばごはんのお供の定番「佃煮・しぐれ煮」の消費ランキング第2位の県。スタッフの方と相談し、以下の商品を購入いたしました!

【三重県 最強のごはんのお供はこれやに!】

・松阪牛のしぐれ煮 1080円
・養肝漬(ようかんづけ)

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・即決! 松阪牛のしぐれ煮
三重県は「ご飯が浮気したくなる」(by三重テラス)くらい佃煮・しぐれ煮が名物なんだそう。数々のしぐれ煮の種類が置いてある店内でしたが、松阪牛を100パーセント使用したしぐれ煮を買わない理由はありません。即決です!!
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・伊賀忍者の食 養肝漬(ようかんづけ)
藩主藤堂高虎が陣中に食料として常備した漬け物。武士の肝っ玉を養う漬物という事で、養肝漬。また伊賀忍者の携帯食だったともいわれているそうです。
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【松阪牛しぐれ煮×TKG(卵かけごはん)】

今回はごはんのお供らしく、白米の上に松阪牛を乗せただけで完成。卵の黄身と合いそうなので、さらに卵掛けご飯にして頂きました。
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卵をつぶし、ほどよく混ぜっていざ実食!
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これウンマァァアンイイィ! 美味しいです! ありがとうございます!! と牛に感謝したくなるくらいうんまい。ご飯の暖かさに松阪牛の脂が溶けだし、さらに濃厚なニンニクと生姜醤油の味付けが卵の黄身と絡み合いご飯にピッタリ! これは最強のうまし国飯です!! 

【養肝漬は……くせ者だった】

こちらの漬け物、袋を開封すると漢方のような強烈な匂いにシビレる……。見た目は瓜の漬け物という感じですが、包丁で切ってみると中から生姜、大根、胡瓜等が細かく刻まれた野菜がぎっちり。
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お漬け物らしく、先ほどの牛しぐれTKGにそっと添えてみると……この漬け物、添え物にならず。器のなかで圧倒的な存在感を出してきます。さてお味はいかに……!!
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しょっぱい! 普通のお漬け物よりだいぶしょっぱいです。たった一切れで、茶碗のご飯を5秒で食べきれるくらい味が濃いうえに、色んな歯ごたえを感じます! 忍者飯であることを妙に納得してしまうほど一口で栄養・精力が着きそうな味でした。
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以上、三重県のごはんのおともレポートでした。後日、三重テラスの方に味の感想をお伝えすると「養肝漬はツウ好み」とのこと。興味深い漬け物を食べたい方はぜひ養肝漬をお試しくださいませ。

ショップ情報「三重テラス」
住所:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2−4 浮世小路千疋屋ビル 1F・2F
営業時間: 物販:10:00 – 20:00/レストラン:11:00 – 23:00(L.O 食事 22:00・ドリンク 22:30)
定休日:不定休(施設に準ずる)
電話:03-5542-1033

協力:「三重テラス」
撮影・執筆=百村モモ (c) Pouch