イタリアには、お酒を1杯頼むだけで、おつまみがどっさり食べられる夢のような習慣があります。
どんなおつまみがサーブされるかはお店次第ですが、ピザやチーズにハムなんかが盛られる場合もあれば、食べ放題の場合も! ドリンク代だけで朝食が食べられる、まるで愛知のモーニングのようなではありませんか!!
この習慣は「アペリティーボ」と呼ばれており、食前酒と共におつまみを食べながらリラックスしたひとときを過ごす夕食前の時間帯のこと。イタリア人だけでなく、観光客にも大変人気の高いものです。18時〜21時がアペリティーボの時間なので、イタリア観光の際は要チェックですよ! 実際に記者(私)も体験してみることに。
記者(私)が訪れたのは、地中海に面したイタリア北部の湾岸都市・ジェノヴァ。お酒を楽しむならポルト・アンティーコと呼ばれる旧港付近に見晴らしのよいバーやレストランが軒を連ねます。せっかくなので、お店をはしごして、内容を確かめてみましょう。
【オシャレな盛り合わせ! だけどボリュームが足りない!?】
1軒目に足を運んだのは「BICU」というお店。イチゴのピューレとプロセッコ(発泡ワイン)を合わせたフルーティーなカクテル「ロッシーニ」と、女子が大好きなモヒートを注文してみました。
無料のおつまみは、自家製ポテトチップスと木のトレイに盛りつけられたピクルス、サラミやチーズのブルスケッタにディップ。なんともオシャレな印象だけれど、ちょっとボリュームに欠けるかも? でも夕食を予定しているなら、このぐらいがちょうどいいのかも。
というわけで、2軒目に参りましょう。
【驚きのボリューム! これはもう、夕食がいらないレベル】
2軒目は、お隣の「La Goletta」。1軒目よりも少しカジュアルな印象のお店です。桃の味が上品なイタリアを代表するカクテル「ベリーニ」とイタリアビールを頼んでから待つこと数分、どどーんと大皿に盛られたフード(これはもう、おつまみとは呼べません!!)がお目見え!
内容はピザ、フォカッチャ、フリッター、パイ、ハム、ニンジンスティックとディップ。こ…これは食べきれないかも。フードを半分食べたところで、新たなドリンクを注文したところ、もう1皿届きました。うれしいやら、食べきれないやら……。
アペリティーボの際のおつまみは、お店によってずいぶんと内容が違うことが分かりますね。イタリアならどこでも楽しめるようなので、機会があればぜひ楽しんでみてください。お酒1杯5〜6ユーロ程度(700〜830円)でたくさん食べられちゃうんだから、ほんとにお得ですよ!
取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch
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