江戸時代に流行した浮世絵の一種、春画。
異性間・同姓間における性風俗、人が愛を交わす様子を色鮮やかに描き、世界を魅了。
ゴッホやピカソら印象派の画家たちも影響を受けたといわれる春画、こちらをフィーチャーした初の展覧会が、来る9月19日(土)より東京文京区「永青文庫」にて開催されます。
【浮世絵の大家が描いた「春画」】
「枕絵」「笑い絵」とも呼ばれる春画を描いた有名浮世絵画家は、数知れず。葛飾北斎に喜多川歌麿、鈴木晴信に月岡雪鼎、そして鳥居清長。「妖艶」「豊潤」「清楚」……春画とひと口に言ってもその表現方法は数多存在しているのだということは、彼らの作品を見れば明白です。
【大名から庶民まで、あらゆる層に親しまれていた名画が集結】
これら、浮世絵の大家が手掛けた春画はもちろん、徳川将軍や大名家の絵画を担った狩野派の作品など、大名から庶民にまで広く愛された春画なども続々登場。
【「豆版」を見せあいっこする、江戸時代の人々の大らかさ】
人の手で線と色が描き出された書画「肉筆」や、版画および携帯に便利(!)ミニサイズの版画「豆版」の傑作ら、およそ120点を展示。日本の美術館や個人コレクション、さらには大英博物館およびデンマークからも特別な協力を得て、「春画の名品」が集結します。
【驚くことに、日本における「春画」展覧会は今回が初】
江戸時代、大名家から庶民まで、多くの人々が享受してきた、日本が世界に誇れる芸術「春画」。現存する春画は無数にあると言われている春画を、そのほんの一部でも、一度にたくさん観ることができる初の機会。これは行かなきゃ絶対に、損というもの。
【大人だけに許されたお楽しみ】
なお開催は前期と後期2つに分かれており、前期は11月1日(日)まで、後期は11月3日(火)から12月23日(水・祝)まで。そして同展覧会、その内容ゆえに、18歳未満の方は入館できませんので、来場される際にはくれぐれもご注意を。
参照元: 春画展―shunga― 永青文庫 、Art Annual online
執筆=田端あんじ (c)Pouch
コメントをどうぞ