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世界各国における「ヘアメイクの歴史100年」シリーズを製作&公開、人気を集めている海外サイト「Cut」が、動画サイトYouTubeに新作を投稿していたよ!

「エピソード10(Episode 10)」と名付けられた同作のテーマは、ドイツ。

以前紹介した「メイクの歴史100年・ロシアバージョン」と同様、1910年代から2010年代までのヘアメイクの変遷を、一気に観ることができるわけなのですが……。かつて東と西に分かれていた過去があるドイツだけに、その全貌は、他の国と一線を画しているのよね。しかも途中、あのデーモン小暮閣下(!)かと見まがうヘアメイクも登場しちゃったりして、とにもかくにも、見どころ満載なのでありますっ。

【1910年代からスタート!】

レトロなショートボブヘア&キリリとした眉、ヌーディーなメイクが印象的な1910年代。しっかりセットしたヘアと真っ赤なリップがノーブルな雰囲気を漂わせる、1920年代。三つ編みヘアで素朴な印象の、1930年代。

【40年代に登場する「赤リップ」→「軍帽」の流れが興味深い】

そして続く1940年代には、再び赤リップが登場。この後、「軍帽」が登場するあたりは、以前ご紹介したロシア編とほぼ、同じ流れのように思えます。

【そして50年代……ドイツの歴史を語る上で欠かせない出来事が】

しかし1950年代に入ると、事態は一変。画面が左右に分かれたかと思いきや、向かって右側には「EAST(東)」、左側には「WEST(西)」というテロップが出現。

【ヘアメイクの流行も、西と東で異なる事態に】

1945年、第二次世界大戦後の降伏により、ドイツはアメリカ合衆国・イギリス・フランス占領地域にあたり資本主義を名目とした西ドイツ、そしてソ連占領地域にあたり共産主義を名目とした東ドイツに、分断されてしまいます。そして1961年に建設、1989年に破壊されるまでドイツを真っ二つに引き裂いた「ベルリンの壁」を境に、ヘアメイクにおける流行も、わずかに異なるものとなってしまったの。

【80年代……なんでこんなことに!?】

資本主義と共産主義、出だしこそ双方の思想が如実にヘアメイクに表れているものの、徐々にオシャレか否かという点において「いい勝負」になってゆく様は、必見。とりわけご注目いただきたいのは、なんといっても1980年代です。特に、東側ね。

改めて、政治的情勢がファッションやメイクに与える影響を、考えずにはいられなくなる同作。1980年代と1990年代との大きすぎるギャップにも焦点を当てつつ、それではさっそくご覧になってみてくださいっ!

参照元:YouTube(Cut)
参考:Cut
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼国が変われば、ヘアメイクの流行も変わる