hairmake

海外サイトCutがYouTubeで公開している「過去100年に流行したヘアメイクを振り返る」シリーズ。これまでアメリカ、ドイツ、ブラジルなどに続き、第16弾として登場したのは我らが日本!

今回は動画とともに日本のヘアメイクの移り変わりについてご紹介したいと思います。

【1910年代】

日本の1910年代は明治時代が終わり大正時代へと移った時代。「束髪」と呼ばれる西洋夫人を真似たヘアスタイルが人気でした。動画のモデルも当時、一世を風靡した竹久夢二の美人画をそのまま再現したかのような美しさですね。

【1920年代】

日本にも西洋文化が着々と定着。ロングストレートの黒髪を断髪し、海外女性たちに憧れてウェーブのヘアスタイルにする女性も多かったそう。動画のヘアメイクは当時の女性向けグラビア『夫人グラフ』の写真を参考にしたそう。

【1930年代】

「モガ(モダンガール)」全盛期! メイクのポイントとしては引眉、ルージュ、頬紅など。ファッションは洋装になり、髪も断髪。動画のモデルがしているクロッシェ(釣鐘型の帽子)はまさにモガの象徴。

【1940年代】

女性美にお金や時間をかけてなんていられない! この時期の日本は第二次世界大戦まっただなか。動画の女性も「神風」と書かれた日の丸のハチマキを頭に巻いています。

【1950年代】

戦後の復興期。この髪型はあれだ! サザエさんだ! で、頭に巻いた長いスカーフ、これは世の女性たちの間で一躍ブームとなった「真知子巻き」よね! 女性の表情が戦時中のキリリとした表情から柔和な笑顔に変わっているのがなんだかうれしい。

【1960年代】

欧米文化が日本でも大流行。派手なつけまつ毛に二重を目立たせるアイライン。口紅もお決まりだった赤から淡いピンクなどシャーベットトーンが登場しました。動画のヘアメイクは当時の人気歌手・奥村チヨさんを参考にしているそう。

【1970年代】

欧米志向に偏っていた流れに、ここで揺り戻しが…? 動画に出てくるのは黒いおかっぱスタイルに黒のアイライン、真っ赤な口紅と日本人形のようなヘアメイク。モデルの山口小夜子さんがパリコレなど世界の舞台で活躍したのもこの時代です。

さてここからどうなる、日本の女性たちよ? 欧米文化に影響されるか、それとも伝統的な日本美を受け継ぐか……。

【1980年代】

と、ここで「聖子ちゃんカット」が来ちゃうところが日本文化の面白いところだと私(記者)は思います。そう、1980年代といえば日本女性(ほぼ)全員が聖子ちゃんカットの時代です! あまーくぶりっこな表情・しぐさもお忘れなく。

【1990年代】

このころロングのソバージュにしてる女性も多かった! とくにPUFFYのふたりに代表されるようなワッフルパーマなんかも人気でした。

そして流行はどんどん細分化されていき、渋谷では女子高生の間でガングロメイク、ヤマンバメイクをする女子たちも。動画のモデルもガングロメイクに挑戦だ!

【2000年代】

CanCamモデルの蛯原友里さんを代表するエビちゃんスタイルが大流行。世のOLたちはこぞってエビちゃんメイクや巻き髪、ファッションを真似したものです。

いっぽうでは、とにかく盛って盛って盛りまくるアゲ嬢ヘアやメイクも動画では紹介されています。

【2010年代】

そして今! 2010年代はナチュラル志向な女性たちが多いいっぽうで、きゃりーぱみゅぱみゅを代表する原宿系ファッションも話題に。2020年の東京オリンピックを前に、オリジナルな世界観を持つ「Cawaii」ファッションは海外からも注目が集まっています。

【将来はどんなふうになる?】

いかがでしたか? 独特の進化を遂げているところもあれば、「流行は繰り返す」という言葉どおり時を経てリバイバルしているところもあり興味深いですね。

そして、この先の日本女性のヘアメイクはどうなる? ひとつ願うとすれば、いつの時代も女性にとってヘアメイクやファッションは明るくワクワク感じられるものであってほしいということでしょうか。

参照元:YouTube(WatchCut Video), used with permission
参考リンク:Cut、Facebook(watchcut
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch

▼過去100年の日本の女性美を振り返る動画

▼メイキング動画