全国各地に甚大な被害をもたらした、台風18号および、それに伴って起きた大雨。
とりわけ茨城県鬼怒川が決壊したというニュースに衝撃をおぼえたという方も、数多くいらっしゃることでしょう。
こういった水害に際し、意外と知られていない注意点があります。それは、「避難するときは長靴を履かないこと」。
【長靴ではなく運動靴を履こう】
ウェブサイト「兵庫県 防災学習」によれば、長靴は脱げやすく危険なので、運動靴を履くのが望ましいのだそう。また桐生市のウェブサイトでも、「裸足、長靴はダメ」と呼びかけています。
【あなたはご存知でしたか?】
水の中を歩くならば長靴だろう。そう考えるのはごくごく普通のことで、かくいう記者(私)も、今までそういった認識だったうちのひとり。
このことを知っているか否かで大きく状況が変わるのかと思うと、やや背筋が寒くなりますよね。
【水の中を歩いて避難するとき気をつけたいこと】
「兵庫県 防災学習」によれば、水の中を歩いて避難する際は、次の点にも気をつけたほうがいいとのこと。
・マンホールの蓋が開くことがあるので、棒などで足元確認を。
・子供はわずかの水深でも危険なので、浮き輪やロープで安全確保を。
・足元をすくわれるような流れがある場合は、絶対に避難をしない。
【避難が必要?しなくても大丈夫? 判断の分かれ目とは】
また、同サイトによると
・ 避難勧告や指示が発令されていない。
・ 浸水深が居住階層より下で、木造ではない。
・ 防災用備蓄品の準備が数日分あり、孤立しても大丈夫な状態。
このような場合は、避難の必要性は低いといえるのだそう。
【置かれた状況を見極めよう】
さらに「桐生市」サイトによれば、洪水時に歩行が可能な水深はひざまでが限度であり、それ以上ならば無理をして避難するべきではない、とも。
一時的に高いところへ避難し、まずは身体の安全を確保することが大切。水の中にはどんな危険が潜んでいるかわからないので、適切な判断をすることが必要です。
【落ち着いて行動を】
水害に直面した際には、まずは落ち着いて自分が置かれた状況をよく把握すること。逃げることになったら、長靴ではなく運動靴を履いたうえで、外へ出ること。いざというときのため、この点を十分、頭に入れておくようにしましょう!
参照元:兵庫県 防災学習 、桐生市
画像:ぱくたそ
執筆=田端あんじ (c)Pouch
たった今、テレ朝のワイドスクランブルで、浸水時の避難に長靴などを履いてと橋本さんが述べたら間髪をいれずレポートしていたアナが長靴は洪水時には危険なのでスニーカーなど履きなれた靴でと訂正していた。浸水時に長靴が禁忌であることはかなり知られてきた様だ。
— T.INOKUCHI / 井口 隆 (@nied_inok) September 10, 2015
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